フェムトセカンド #七味とーがラジオ / @melonsode

The Destination is unknown. The Journey is the Reward.
Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0220330 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

2011年12月アーカイブ

1万時間

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いま会社は人手不足で、その為に求人を出しているのだが、
それに関連して、労働時間や最低賃金など労働にまつわることを
調べているうちに、ふと自分の労働時間を計算してみたら、
3年やると1万時間に達するということに気付いた。

オレは毎日11時間程度働いていて、
休日は日曜と祝日のみなので、一ヶ月の出勤日数はだいたい25日。
そうすると一ヶ月の労働時間は

11時間 x 25日 = 275時間

であり、一年間では

275時間 x 12ヶ月 = 3300時間

だから3年で9900時間ということになる。
3年1ヶ月やると1万時間を超える。

そろそろ丸2年が経過するし、この仕事に就く前の自分の来歴を考えると、
3年を待たずして1万時間に達するだろう。

なんで、そんなことを言い出したのかというとMalcolm Gladwellの
「Outlier」という本のことを思い出したからで。

その本の中では、成功をするための要因として、
一定の能力があることの他に、
その能力を磨くための努力を一定時間続けたかどうかがキーになるということが
書かれている(らしい)
その、一定時間というのが1万時間なのだそうである。

柏野さんのブログにその本の情熱的なレビューが載っているので、
その本自体は読まなくてもそのレビューを読むことは強くお奨めする。

wrong, rogue and log : Outliers: The Story of Success
wrong, rogue and booklog - Malcom Gladwellの"Outliers"は原書で読もう

(それで以前から読みたいと思っていた本をKindleで原書を購入して、ちまちま読んでいる。まだ5%しか読み進んでないので1万時間の話はでてきててない)

その1万時間にあと1年はかからずに到達し、
それがある種の閾値を超えることが、
自分のなかの感覚と合致するのである。

最初はとにかくガチガチに緊張しながら会社の運営をやっていた。
当然、会社の中のことで曖昧なことや、わからないことは多かったし、
どう振る舞うべきか、どう考えどう行動すべきかということで
不安はいっぱいだった。
それが、だんだん会社の全体が把握できるようになり、
自分のアクションに対する社内のレスポンスが予測できたり、
社内の状況から社内の内部状態を推察する能力が養われてきたりしてきて、
会社の運営をかなり不安なく適切な予測をもって行えるようになってきていた。

自分が会社の手綱を握り、それを操作しているという操作感(agency)を
感じられるようになってきたのだ。
その感覚がもうすぐ、きちんとした確信に変わるのではないかという
予感がしている。

その予感と、もうすぐ1万時間を迎えるという事実が
呼応しているように感じられるのだ。

自分のこの長時間労働っぷりは泣きたくなるほどだし、
自分の現在の月給を勤務時間でわったときの時給は情けないほどだけど、
1万時間を達成するための猛特訓だと思えば、
自分のいまのぼろ雑巾のような毎日も報われるような気がする。

すこしまえに、経団連の偉い人が
「若者は入社して数年間は泥のように働け」という発言をして、
反感をかっていたし、自分もそれが若者を搾取する経営者の言葉に見えたが、
その言葉の真意が、
何かしらのプロフェッションを獲得するために
一定の期間は密度の高い時間を過ごせ!という意味なのだとしたら、
その解釈は違ってくるなと思った。

なかなかはまったどぶから抜け出せないけど、
見上げる夜空の星はキラキラと汚れのない美しさだし、
あの星を掴んでやると、また性懲りもなく今のオレは思っている。


オヤシラズ再び

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夏に右の上と下で2本抜いた親知らずだが、
左の上と下の親知らずも虫歯になってて抜かなければならないのを
しばらく放置していた。

右下の親知らずを抜いたときにあまりに痛かったので、
ともかく右下の抜歯跡がもとにもどるまではと
先延ばしにしていたのだが、
いかんせんもう右下の抜歯跡は穴も塞がったので、
「もうちょっと」という言い訳が通用しなくなってきていた。

抜歯の跡は一週間ぐらいはロクに物が食べられず
一日中痛みとの戦いで使い物にならなくなるので
抜歯の前後は精神的・時間的に余裕があるときの方が望ましいのだが、
なかなかそういう時がこないのも先延ばしていた理由。

けれども最近、左下の親知らずがときどき痛むようになり、
これはこのまま放置しとくと、
さらにめんどくさいことになるのが予想できたので、
今日は意を決して歯医者に飛び込み1本抜いてもらった。

今日抜いたのは左上の親知らずで、
上の歯は15分ぐらいの施術で抜けるし、それほど痛くもない。
本丸は下の歯で、その歯をココロオキナク抜くための前哨戦である。

とりあえず来週、下の歯を抜く予約をしたが敵前逃亡しそうだ。
下の歯を抜くときのあの痛みを思い出すと「ひぃ」っとなる。

いまかかっている歯医者さんは笑気麻酔の設備がないので、
歯医者さんを鞍替えして
笑気麻酔の設備のある歯医者さんに駆け込もうか思案中。

靴(長靴)を手に持って

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息子を保育園に連れてって、靴を脱ぐ場所でほっといたら
自分で靴(長靴)を脱いでいた。
ここまではすでに確認済みの現象だったが、
そのあと、靴(長靴)を手に持って、それを靴箱に入れやがった!

そんな感じで、人知れず、というか父知れず成長してるんすよ、息子。
以前は週に一度のペースで発熱したり風邪引いたりしていたけど、
最近じゃそうでもなくなって、平日は元気に保育園に通っている。

子どもってほんと、勝手に育つわー。
その自律的な進化(言い過ぎ)に驚くばかり。
人間の脳ってすごいなって思います。

でも、もうすでに「何がどう成長した」ということを
端的に説明できなくなっていて、
例えばAができるようになった、Bをしなくなったということなら、
すぐ気付くし言葉にできるんだけど、
そういう形容がしがたい変化が刻々と起きていて、
とらえどころがなく、
漠然と「知的に」変化していっているようにみえるとしか言えない。

実際には変化しているのは行動なので、「知的」って表現すると
ん?ってなるけど、でも、それは知性の顕れに見えて、
知性の本質は身体性なのかもしれないと
わかったふうなことを嘯く。

ここ数日雨降ったりやんだり曇ったり。
そんな天気とは無関係に自分の身の回りのことは進行する。
あくまで外界のペースに捕らわれないように。
自分がmanageできるすべてを取りこぼさないようにゆっくりと
急いで向かう。

低速走行モード

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金・土に懇親旅行で木更津に行って、
戻ってきた土曜日は雨で寒くて、そしたら風邪引いたっぽく。

日曜日はずーっと起きれんくて、
夜は栄養ドリンクとかビタミンCとかガブガブ飲んで寝て、
一晩熱にうなされて、
朝になってもふらふらで、遅れて会社に行った。

昼まではしんどかったけど、夕方近くなってきてやっと平常感を取り戻してきた。

それでもいまは低速走行モード。

ここしばらく体調が良い時がこない。
でも、調子が良い時なんて昔からなかったような気もしなくもなく。

今週から求人がはじまる。
これから景色は変わっていくだろう。

再びwebにできた空き地

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結局、フラフラになりながらかろうじて破綻を免れているのは、
運が良かったからだと思う。
ほんと、運がよかった。

いまに限らずうまれてから何度も何度も、
つまづきと再生を繰り返して、
ぬか喜びは十分してきたから、もうその感覚はあてにしない。

でも見えていなかったパズルのピースと
その組み合わせ方がわかった気がしたから、
ぬか喜びはもういやだけど、これを最後に歯を食いしばろうと思った。

あれこれ手計算してみて、
漸く、数学の解法を思いついた感じ。
数学の解法を思いついてもその解法が通用するかわからないし、
途中の手計算を間違えると結局は問題を解決できないので
それは解決したことにはならないけど、
その解法を試してみたいというわくわく感は本物で。

この世界に入って、ずっと先が見えなかったけれど、
やっと突破口らしきモノがみえた気がしてるんだ。

。。。。。。

そうやって、自分を鼓舞して、正気を保ってる。
元来、そういうヒロイックなナルシシズムが大好きで、
でも少しうまく行けば、その後に待っているのはうまくいかないことで、
繰り返しているうちに表現のインフレーションが起こって
自己陶酔が自分でも鼻持ちならないほどになってしまった。

だから自分語りみたいなのはやめてたんだけど、
webの世界がblogのようなstaticな記事から
twitterやfacebookのような流れていくことを基本とするflagmentalなものに
変質してきて、このブログもすっかり日陰になってしまったように思う。

このブログで良く読まれるのはHowTo系の記事で、
iPhoneをSIMなしでactivationする方法とか
OctaveをMacにインストールする方法とかで、
ナルシストの感傷記事はGoogleにはひっかからない。

自分の感傷を愛する自分としてはそれが切なかったのだけど、
でもその閑散とした感じがよくなってきて、
逆に誰も見てないからこそこの場所に回帰する気になってきた。

そもそもWebの空間はかつては、そういう空間だった。
この記事に共感。
かつて、俺たちはインターネットだった

それがWeb 2.0的なものに席巻されてそうではなくなってしまったけど、
twitter的なものがそれを更に押し流して、空き地をつくってくれた。
と思う。

見苦しいなんていってられないぐらいせっぱ詰まってるから、
こうして自分の作り出した物語の中に自分を引き篭もらせて、
その中をヒーロー気取りで突き進ませるんだよ。
必死で絡まるツタをかき分けるような仕草をしながらな。

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