フェムトセカンド #七味とーがラジオ / @melonsode

The Destination is unknown. The Journey is the Reward.
Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0220330 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

映画: 2008年アーカイブ

Still life

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金曜日:
上野でピザ。

土曜日:
ベラスケス見たさに「静物画の秘密展」を国立新美術館に見に行く。
http://wien2008.jp/
夜は今話題の「Sex and the City」の3話〜5話ぐらいまでみた。

日曜日:
駒場に進化学会に行った。
雨だった。

月曜日:
CSLに行ったけれど、誰もいなかった。
誰とも会わなかった一日。

新潟の万代島美術館とか
http://www.lalanet.gr.jp/banbi/
バッファロー66を見た話とか、
書いときたいことがたまってます。

あ、「男の子のための軍隊学習のススメ」を読了。

静物画って「Still life」って言うんだ。

There will be blood

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映画を見た日:2008-05-17 03:41:17あたり

イチニクスさんの日記に触発されて。
http://d.hatena.ne.jp/ichinics/20080630/p2

しばらく前に見た映画「There will be blood」の感想。

まだこれの感想を書ける段階ではないな、と思ったのだけど、
やはり何かしらを書いておく。

映像がきれいだった。
無粋な物が映ってなくて、
都市化されていないそのままの風景がきれいだった。
特に、石油の場所まで掘削が到達して、
油井が激しく炎上するシーンは、
映画館の巨大なスクリーンでみているせいもあって
圧巻だった。

掘削の作業中に事故があって作業員が死んでしまうシーンがある。
掘削する機械の何かが外れて、
そうして、それが落下して、
下にいた人にぶつかって、
即死。
まるでドミノ倒し見たいに、
カン!ギン!ドン!バタン、と動きが連鎖する。
そのあまりに無慈悲な死の描き方が、
冷え冷えとするリアリティを与えていた。
ああ、こうして事故は起こって、こうして事故死する人がいるのだ、
と有無を言わせぬ説得力があった。

物語は1898年から始まり、1927年に終わる。
http://en.wikipedia.org/wiki/There_Will_Be_Blood
その間に、最初は家畜を飼って生活している閑散とした村が、
教会ができたり、労働者が流れ込んできたりして
段々と発展していく。
その徐々に村が変わっていく様子の描写が実にうまい。
レストランにはいると、
昔の取引相手で交渉が決裂した相手がいる。
そこで一悶着あるのだけど、
そもそも最初はレストランなんかなくて、
食事は自炊以外に手段がなかったはずなのに、
いつの間にか金さえ払えば何か食べられるようになったのだ
ということをさりげなく表現している。
それは誰かに「この村も栄えてきたな」とかなんとか言わせれば
済むことだけど、そういう風には表現しない。
違和感なく村の変遷を表現している。

話のなかで、主人公はどんどん強欲になっていく。
見終わったときに「ひどい映画だ」と思った。
映画の出来がひどいのではなくて、
非道い人物が描かれているという意味で。

アイディアを思い付いて、
それに基づいてある行動を起こす。
そうしてそれが成功する。
成功して得た物をものをもとに、
また新たな行動を起こす。

その連鎖で主人公は傲慢さと欲望を再生産する。
簡単に言うと嫌なやつなんだけど、
でも、そういう生き方を否定することはできないと思う。
むしろ、どこかで挫折して、
「やっぱり人間、大事なのは愛だよね」
とか改心してしまう話より、ずっと良いと思う。

自分の欲望に忠実であるということは、
とても難しいことだ。
ある欲望を抱いても、
その欲望が満たすことが困難な欲望だったらどうするか?
それはやはり諦めるか、他のもっと手軽なものに置き換えるか、
忘れるのを待つかする。
けれども、主人公はそんな風に欲望を風化させず、
あくまでそれを満たすことに心血を注いだ。
そうすることの方がきっとめんどくさくて大変なはずなのに。

静かで凄みのある映画だった。

監督はポール・トーマス・アンダーソンというひとで、
頭文字だけとって略すとPTA。(だから何だ。)

この人の他の作品も評価が高いらしく、
見てみたいと思う。

ボーイスカウトとしては、
前半のダニエルとH.W.が狩りをしながらの旅行を装って
石油の調査をする当たりのシーンの、
彼らの服装とか装備に興味がわいた。
当時、どんな装備が可能で、どんな風に野営したのか。
野営するとき、何が現地で手に入るモノで、
何が持って動かなければならないものなのか。
そういう観点からみると面白かった。

***

映画予告編。

余談だが、映画のラスト、
ダニエルがイーライを罵倒するシーンの
「I drink your Milkshake!」のあたりが
うけたらしく、YouTube上で色んな人がパロディを披露している。

そんなにおもしろいのか?このシーン。

Buena Vista Social Club

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作成:2008-07-26 11:55:16


ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブを見た。

キューバの映画にはわりと縁がある。
ハバナで生きる人たちを描いた「永遠のハバナ」。

国民から「フィデル」の名で呼ばれ絶大な人気をもつカストロを描いた「コマンダンテ」。
2007/5/28

どちらも素晴らしい作品だったが、
今度のキューバ映画もすばらしかった。

この映画は映画というよりは記憶だ。
年老いたが腕はまったく衰えていない名演奏家達が語る断片的な回想。
街を歩きながらこぼれた鼻歌が、
なめらかにコンサートの映像につながる。
コンサートの映像からスタジオ録音の場面へ。
そして、ホテルでの誰かのインタビューの映像にまた戻る。

この人たちは何故こんなにも素晴らしい演奏をできるのだろう?
一流の演奏家、といって思い浮かぶのはクラシック音楽の演奏者たちで、
彼らは毎日何時間も楽器の練習に時間を費やす。
では、この映画の中の演奏者達はそのような時間を経ているだろうか?
もちろん、膨大な時間を練習に当てているに違いない。
でも、そのような壮絶さは感じられない。
なんだか、このひとたちは自然体で演奏しているように見える。
まるで野生の動物が走り方を教わったわけでもないのに、
とてつもなく早いスピードで走るように。
そもそも、キューバは食べていくだけで精一杯という人が多いのではないか。
実際、映画では靴磨きの仕事をしていたところを、
急に連れ出されてきた人もいる。

そのような国で生きながら、
これほど高度な演奏を学ぶのは想像できない。

でも、それが情熱の成せる業なのかも知れない。
キューバの音楽を聴くと、力が湧いてくる。

***

しかしYouTubeはすごいなぁ。
なんでもあるよ。

YouTube: Buena Vista Social Club - Chan Chan (thanks to clivefromyorkshire)

映画の中でも流れたChan Chanという曲。
クラシックギターの音色の澄んでいること!

連休明け

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朝ご飯を食べて、食器を片付けて、洗濯物を干して、
さあ行くか、と荷物を持ったときに気付いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーー 1時間まちがえてたー。

今日はゼミだったのだけど、
普通だったら移動の時間を考えて一時間早く家をでるところを、
ゼミが始まる時間に家をでるつもりで行動してしまった。
通りで久々に優雅な朝だと思った。

が、しかして、茂木さんを含めたメンバーがチェゴヤでお昼ごはんを
食べるのに間に合ったのであった。

なんかすっごい久しぶりにCSL来たー、と思って
スケジューラーを見返したら2ヶ月ぐらい来てなかった。
そんで茂木さんや茂木研のメンバーを見るのもひと月ぶりとかだった。

茂木さんは相変わらず元気だ。
「連休明けの怒濤の研究攻勢を開始しましょう!」
と前日のMLには流れていたし、
チェゴヤでめしを食っているときも
「○○は××で△△なんだよ!」と
今にも中指を高く突き立てそうな気炎を吐いていたし、
先週米国に行ってKim Peekを訪問した際の
Trip reportもvividに語ってくれた。

「Kim Peekって人はさ、とにかく頭が猛スピードで
回っていてさ、それで多動症なんだよ。
うーんって考え込んだかと思うと歩き出して、
そうかと思うと「君は素晴らしいひとだね」と
いって抱擁をしてきたりするんだ」
と茂木さんは身振り手振りで説明してくれた。

オレが
「それ、普段の茂木さんの動きと変わらないですよ」
というとみんな笑った。
「うるさい、ばかやろ」と茂木さんも笑った。
今日はそんな感じでなごみ系なゼミだった。

***

最近どうしてるの?と何人かに聞かれたけど、
うーーん、と考えてしまった。
別に怠惰に過ごしているつもりはないけれども、
「これ!」と表現できるほど何かにかかずらっているわけではなくて、
あれもこれもと細切れにやりながら、
時間がどばどばーと流れていってしまっているのである。

東大の研究会や輪講にいったり、
バイト行ったり、
すずかけで青木さんを冷やかしたり、
ボーイスカウトで越谷へ行ったり、
ダイボ行ったり、
朝ご飯つくったり、
夜ごはん作ったり、
本を読んだり、
日記書いたり、
美術展行ったり、
映画を見たり、
毎日、すくなくとも一つは「今日はこれをやった」、
と言えるようなことをして過ごしてきたハズ。

***

ゴールデンウィークは、適度に羽を伸ばすことが出来た。

後半4連休の二日目には
上野の国立博物館に薬師寺展を見に行き、
四日目にはお台場の未来館にエイリアン展長沼先生と池上先生のトークイベントに行ってきた。

薬師寺展は、薬師寺展そのものよりも
ついでで入った国立博物館東洋館の方が、おもしろかった。
ガンダーラとかインドとかカザフスタンとかの中央アジアとか西アジアの
仏像がたくさんあって、こっちでよく見られる仏像とは造形がことなり、
新鮮で面白かった。

エイリアン展は人が多すぎて、展示は流す程度にしか見なかった。
長沼先生と池上先生のトークでは池上さんがヴォネガットをひいたあたりが
面白かった。


三日目の夜に「ダイ・ハード」をDVDで見た。
ちょっと前に「ダイ・ハード 4.0」を見てから、
もう一度、「ダイ・ハード」を見たい!と思っていた。

ジョン・マクレーン!かっこよすぎる!

ひとりボーイスカウト

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日帰りで越谷に来る。
ひとりローバースカウト活動。

BS隊が使用している竹倉庫の修繕をするプロジェクトを
走らせていて、
今回は修繕作業をするための視察。
どんくらい倉庫はボロくなったかを確かめる。
まわりを取り囲む布はボロきれになっていて、
天井のブルーシートはほとんどがはげてベニヤが剥き出しになり、
おそらく雨が振ると中に水が入ってしまう模様。
帰りにホームセンターで修繕に使えそうな材料を物色した。
塩ビのナミイタが安いし、使えそう。

茂木さんにならって、今日の成果をここにかく。
たかが4行ですが。

When we investigate the spontaneous action, a mechanism from which spontaneous actions are generated are considered.

But such concidering makes spontaneity evaporated.

Once the spontaneous actions were described and predicted by some equations, it wouldn't be likely that we call the actions as "spontaneous".

Of cource, it is not a matter whether the mechanism follows either a deterministic process like Newton mechanics or an undeterministic process like the quantum mechanics.


***

ナチョ・リブレという映画を見た。
メキシコの修道僧がプロレスをやるおはなし。
徹頭徹尾清く正しい平和な映画だった。
そこが好感をもてた。
ブランキージェットシティーの「C.B. Jim」という歌には
こういうくだりがある。

"ある日ストリッパーの腕に抱かれて眠ってたボスが目を覚ました
青ざめた顔に冷や汗を浮かべながら

天国行きのエスカレーター
その手すりは、ワニの皮だったぜ

ねむけまなこで台詞を吐き捨て
エンジンふかしたズボンを履き忘れたまま!"

そんな雰囲気の映画。

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