ここのところ人手不足なんで、配送のため車に乗っている時間が長い。
で、車中にいる時間を有効活用する方策をいろいろ試しているのだけど、
いまのところ、「ラジオNHK第二を垂れ流しておく」という方法に落ち着いている。
はじめは携帯電話やiPhoneをBluetoothでカーナビにリンクさせて、
そこから音楽を流して聞いていたのだけど、
バッテリーの消耗が早く、
いざという時にバッテリー切れで電話や情報検索端末として
使えなかったりしたのでやめた。
もちろんシガーライターから充電するという方法があるのだが、
車に乗るたびにケーブルを付けたり外したりする手間が存外に煩わしく
実用的ではなかった。
その次が、SDカードに音楽データを入れて、
それをカーナビに差してやはり音楽を聴くという方法で、
しばらくはそうしていたのだけど、
この方法だと、延々同じ音楽だけがループされることになる。
カーナビのパネルを移動させて、SDカードを取り出して、
部屋に持ち帰り、そこで音楽データを入れ替えて、
それをまた車に持ち込んでカーナビに差すという作業が
やはり煩わしく、3カ月間延々同じ音楽とかいうことになるので、
やはり却下。
で、結局、いまはNHKの第二放送をひたすら垂れ流すという方法で落ち着いている。
NHKの第二放送では隙あらば語学番組をやっているので、
語学好きな自分としては聞いてて苦にならない。
心なしか、韓国語と中国語の比率が高い気がします。
気のせいなのか、それとも時代の流れなのか。
英語の番組はテキストがなくても理解できるし勉強になりますが、
それ以外の言語については基礎的な文法の知識や発音の知識がないので、
さっぱりわからない。
わからないが、その言語が話されている国の文化背景の説明なんかがあるので、
そういうのが勉強になっている。
英語の他には、韓国語、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、
ロシア語、イタリア語なんかが聞ける。
NHKのウェブページを調べたら、
他にアラビア語とポルトガル語があるようなのだが、それらにはまだ遭遇していない。
昔は、英語の番組は、ビジネス系や上級なものになると、
内容がわからなくなり、英語の内容もあまり聞き取れなくて、
すごく悔しかったのだが、いまではそういうことはなく、
どの番組もそれなりに理解して聞けるので隔世の感がある。
節操なく初級から上級までどの番組も聞くので、
次第にメタな視点が立ち上がってくる。
そして、実は難しいと思っていた番組も実はたいしたことが語られてなかった
ということがわかってしまった。
英語がわからない!と昔思っていたことも、
実はそれにまつわる知識がなくて理解できなかったのだということにも気付いた。
ビジネスの作法や、政治経済ニュースなどの基礎知識がついた今は、
以前よりもずっと内容がよくわかる。
外国語を理解する場合、単にその言語を勉強すればわかるようになるのではなく、
そこで書かれたり話されたりする内容を知って理解することも、
やはりその言語がわかることに資するのだと実感した。
日本の語学学習教材は「内容が貧弱でAir headだ」って
よくうちの指導教官が批判しているけど、
残念ながらNHKの英語語学番組に関してもそれは言えて、
Air headっというのは言いすぎかもしれないが、
でも、聞いていると教養が深まるか、知性が磨かれるかと考えると、
首肯することはできない。
まあそれでも聞くし、こうやって教材を提供してくれることには
感謝しているけれど。
語学番組の他に、その日の株価を延々言い続ける番組もある。
番組というか、ニュース。
ただ無精してチャンネルを変えなかっただけだが、
お経のような株価情報を聞いているうちに、
なんとなく日本経済の”底”に触れているような気がした。
「10円安」「3円高」というようにある会社の株価を述べた後に
それがいくら上下したのかというのを付け足すのだが、
あるひほとんどが「~円安」という日があって、
日本の株価のほぼすべてが下落した日があって、
その日はちょうど欧州の金融危機が深刻化した報道があった日だった。
その日の株価が全体的に上がったのか、下がったのか聞いていると、
日本の景気がどんな感じなのかなんとなく肌で感じられるような気がするし、
それに銘柄を聞いていると、そういう会社があるのか、なるほど、と
そういう発見もある。
他に、高校課程の各種ラジオ講座もあり、そういうのも語学以外の勉強になる。
そんなかんじで、毎日車に長時間乗る人には
ラジオNHK第二垂れ流し勉強法がお勧めです。
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ところで、人手不足なので、僕のもとで
馬車馬のように働いていくれる人募集中です☆