今年の冬は記録的に晴天が続いていて、
歴代3位の長さだそうだ。
そんな晴天連続記録も、先週のおわりに崩れた。
都内の35日連続「乾燥注意報」解除
気象庁は19日、東京都内で35日連続で発令していた「乾燥注意報」を解除した。
同注意報が現在の基準で出されるようになった1967年以降で3位の長さ。
昨年12月から太平洋側を中心に少雨傾向が続いていたが、19日は低気圧が本州の南海上を進んだ影響で関東地方に湿った空気が入り込み、同日夜、東京・大手町などで雨を観測した。
気象庁によると、乾燥注意報の連続記録は、2位が2010〜11年の38日、1位は73〜74年の65日。
(2012年1月20日00時00分 読売新聞)
一時的に雪が降ったものの積もったりはしなかった。
雪が雨に変わってほっとしたんだけど、
今日の夜になって盛大に雪が降ってきた。
僕が帰宅するときにはもう2センチぐらい積もっていて、
運転していると雪が視界を半分ぐらい塞いで、
慎重に慎重に運転しなければならなかった。
雪が積もっているのをみて、一瞬テンションが上がったが、
でもすぐに明日のことが不安になり憂鬱になった。
この雪がどれぐらい積もるか知らないが、
もし大量に積もってしまったら、明日の配送はどうなるだろうか。
トラックは雪でも大丈夫なミックスタイヤを履いているけど、
軽のミニバンはノーマルタイヤのままだ。
スリップして事故でも起こったらどうしよう。
こうなるのを見越してあらかじめスタッドレスタイヤを履いて
備えておくべきだったのだが、もう後の祭りである。
昔は大雪を見て心が躍ったものだ。
この光景を見て、そんな感情が湧き上がった頃が確かにあったよなと
その頃が懐かしくなった。
そして一方で、もし親父が生きていたら、
この天気を見て、やはり今のオレと同じようにあれこれと考えを巡らすだろう。
かつてオレが子どもで、雪に無邪気に喜んでいるのを
どんな心持ちで親父は見ていたんだろうか。
いまならわかる気がするし、きっと憎らしかったんじゃないか。
でもその憎らしく思う気持ち自体もやはり憎らしくて、
仕事がなければ一緒に喜ぶのにと切なかっだろうと思う。
帰ってきて、自分の息子に雪を見せた。
カーテンを開けて、一度降ろしたシャッターを上げて、
窓際に座って2歳児をあぐらの膝の上に乗せた。
室内の明かりを落として、せわしなく落ちてくる雪を眺めた。
新しく建てた家の窓を大きくしてよかったと思った。
嫁も座って三人で見た。
「 ゆきら 、 ゆき 。 ゆき こんこん」
舌ったらずにつぶやく彼の声を聞きながら、
束の間、景色の一部になった。