1週間前の土曜日に最後の親知らずを抜きました。
去年の5月頃、右の上下の2本の親知らずを抜いた後に、
左の上下の2本も抜きましょうということになっていたのだが、
それがずるずるこれまでのびた。
2011年の年が変わる前にすませてしまいたいなあと思い、
12月に入ってから前回と同じ歯医者に行って、
ひとまず左の上の親知らずを抜いてもらった。
その一週間後につぎは本丸の下の親知らずを抜きましょうということに
なったのだが、いったんは予約したものの後日取り消した。
上の親知らずは比較的簡単に抜け、抜いた後もそれほど苦しまないですむ。
問題は下の親知らずで、簡単に抜ける場合もあるが、
前回は非常に難航し、今回も同様の事態が予想されていた。
またあの痛みを経験しなければならないのかと思うと恐ろしくて
それでずっと先延ばしにしていたのだが、
同じ歯医者さんでやると同じような結果になるのは目に見えていたので、
土壇場でキャンセルしてしまった。
それでも親知らずはなんとかしないといけないわけで、
別の歯医者さんに行くことにしたのだ。
少しでも下の親知らずを抜く痛みを和らげるために、
笑気麻酔のある歯医者さんでやってもらおうと思っていた。
どの歯医者に笑気麻酔があるかどうかって普通はわからないと思うけど、
わたくし、ガス屋ですから、それも医療ガス屋ですから、
わかるわけですよ。
要は、うちが笑気ガスを納入している歯医者さんならあるわけです。
で、笑気ガスを納入していて、先生とも面識のある、春日部市の某歯医者さんの
門を叩きました。
なかなか忙しい歯医者さんで、予約が取れたのが一週間先で、
最初は検診のみで行きました。
それが大晦日の数日前ぐらい。
初診では診察だけで、年明けに抜きましょうということになった。
そして年があけて、いまから1週間前にその親知らずを抜く手術をしました。
要望通り、笑気麻酔を用意してもらって
(その数日前にうちの会社が納品した)
生まれて初めて笑気を吸った。
笑気ガスというのは亜酸化窒素ガスで分子式はN2O(2は小さい2)。
吸ったら、すぐに酩酊感がやってきた。
お酒を飲んでほろ酔い気分になったのとほぼ同じような状態。
ついで、口元が勝手に緩む。
えへへ〜という感じで自分の意志とは関係なく口元がだらしなく開いてしまう。
さすが笑気ガスと呼ばれるだけはある。
しかし、もっと吸い込むと今度は目が回るような感覚になってしまった。
酒を飲んで、飲み過ぎると気持ちいい酔いを通り越して
今度は気持ち悪くて目が回る感覚に似ている。
その状態だと、今度は痛みに耐えられるように気を張り続けるのが難しくなる。
もっとガンガン麻酔を吸って意識がなくなる程度まで行ってしまえば
よかったのかも知れないが、それはそれで不安なので、
結局笑気はやめましょうということになった。
てことは、処置としては前の歯医者さんと一緒ということになるのだが、
結果的には前回に比べて格段に楽な手術だった。
前回に比べて楽だった理由は、
歯の生え方的に、前の手術の時の方が難しかった可能性はもちろんあるが、
自分の印象としては、先生の腕の良し悪しな気がする。
今回やってもらった先生のほうが、丁寧に痛みが最小限に済むように配慮してくれて、
かつ腕がよかったのではないかと思う。
前回の手術は最後の方は顎が疲れてしまって、
口を開けていること自体が辛かったが、
今回は最後までそうはならなかった。
でも終わってみたら2時間経過していて、
そんなに時間が経っていたのかとびっくりした。
2時間も手術が続いたので、さすがに終わったあとはぐったり疲れたが、
痛みの最大値も持続時間も前回よりもぐっと小さかった。
また、術後の経過も前回よりも数段ましだった。
前回は術後一週間は患部が痛くて痛くて普通にしていられなかったし、
食欲もなくて、口内炎も無数にできて地獄のようだった。
今回は前回のように痛みでのたうち回ることはなく、
痛みは薬によって十分に抑えられた。
食欲もあるし、口内炎はできたけど前回よりは少なめな感じ。
ただ、眠気とダルさがあり、ここ一週間はあまり仕事が手につかなかった。
それでも痛みがない分、楽に過ごせたと思う。
まだこれから一週間は抗生物質と痛み止めが処方されているし、
実際(痛み止めが切れると)痛いので、
もう一週間はおとなしくしていようと思う。
明日からはもうすこし生産的に働ける状態だとうれしいけど、
どうなるかな。