気付くとブログを更新しない状態が一ヶ月過ぎていたにだった。
ここまで間が空いたことはかつてなかった気がする。
twitterが普及してから、ブログを書かなくなっちゃったという声を
よく耳にしていたが、自分はそんなことないぜと思っていた。
けれど、結局twitterで文章を書いて自分の思っていることを表現したい!
という欲求がほぼ満たされてしまっている。
その結果、書かなくても平気という感じになってしまっている。
人には表現欲求が多かれ少なかれあって、
自分はたまたま文章にして表現する欲求が
ちょっとだけ多いからブログなんてものをやっていたのが、
twitterでほどよくガス抜きされて、
ブログに向かうほどの欲求の閾値まで到達しなくなったということだろう。
改めて書くまでもないのだけど、
インターネットという場がすでにかなりソーシャルな場になってきたという
ことも大きいように思う。
特定の人に対して、直接会うというコミュニケーションの他に、
郵便があり、固定電話があって、
それから携帯電話と携帯のメールとPCのメールが加わり、
そしてインターネット上の掲示板やらメーリングリストやらを経て、
twitterやSNSやブログが加わった。
いままでになかったコミュニケーションのチャンネルが増えて、
しかも、それまで少数の人しかその増えたチャンネルをつなげていなかったのが、
かなりの多くの人まで繋がるようになった。
新たなチャンネルの共有の広がりは、
僕の場合で言えば、主に研究室のメンバーがメインで、
それ以外の人とは旧来の方法でしか繋がることができなかったのが、
いまや自分の家族ほぼ全部と高校の同輩たちや学部の研究室のひとたちなどに
広がった。
すでにアーリーアダプターだけに限定された状態ではなくなってきていて、
インフラ化しつつある。
そうなってくるとネットワーク外部性も効いてくるので、
加速度的にこれからも広がっていきそうだ。
そんなわけでこのブログは以前は意図せずに読者がアーリーアダプターに
限定されていて、社会性とか気にせずにやっていられたのが、
やはり気にしないわけにはいかなくなっていく。
いままでは近所だからと寝巻き姿でコンビニに行けてたのが、
最近は知り合いが多くなってそれなりのカッコをしないと
近所であっても出歩けない感じ。
目にはみえないけれど、ネットの世界は着々と基礎工事が
進んでいるんだと思う。
木を切り倒し、石をどかし、アスファルトを敷き、
標識を立てて、番地を策定し、という具合に。
そのお陰で、どんどんネットのコミュニケーションがスムーズになっていく。
きちんと舗装された道路を軽快に移動するみたいに。
そうやって変わっていくネットの環境に合わせて、
ブログというものが再定義されていっているんだと思う。
やっぱりそうなると、どうしてもブログに書く内容は
「きちんとしたもの」になって行かざるを得ない。
情報として価値があって、時間が経っても風化しづらく、
一定の読者の関心をひけるようなものでないと。
以前、僕が書いていたようなひたすら精緻に自分の内面を描写する
というのはほとんど成立させるのが難しい。
いまの自分の立ち位置としてはそれはもうできないなと感じる。
何かしらのオピニオンか、テクニカルな話題か、
週刊大衆雑誌に載ってもおかしくない程度のエッセイかでないと、
もうほとんど無価値な記事にしかならないと思う。
結局、自分のブログのアクセス解析をすると、
よく閲覧されているのはプログラムに関するtipsばかりである。
まあそれはそれで、当初の目的を果たせているので嬉しいのだけど。
そんな風に、自分の内面の変化について思っている。
変化の正体がわかった気がしたところで、
またブログを書く頻度があがるような気がする。
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