フェムトセカンド #七味とーがラジオ / @melonsode

The Destination is unknown. The Journey is the Reward.
Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0220330 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

人を選ぶのではなく、政党を選ぶべきでは

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参議院選挙の投票日だった。
結果はまだ知らない。

選挙があるときだけ、いつも考えるのは、
いま自分が出馬したとしたら、どうやれば当選するかということなのだけど、
今回は、それよりも選挙制度そのものについて思いを馳せることが多かった。

今回思ったのは、国会議員の選挙は小選挙区制を全廃して、
比例代表制いっぽんでやるべきではないかということだ。
地元の代表者を立てて、それを国会に送り出すというのはナンセンスだと思う。

北海道のひとが選挙で北海道の代表者を選んで、
その選ばれた代表者は東京の霞が関に行って
北海道だけではなくそれ以外の地域のことも議論をする。
それで、果たしてその人を選んだ北海道の人はどのぐらい
報われるのであろうか?

もちろん、報われるケースはあるのだろう。
だからこそ、そういう選挙制度をこれまで維持してきたのだから。
だけど、自分にとってはまったくピンとこない。

選挙の候補者はほとんどの場合、一度も面識を持ったことがない人たちである。
その人達がどういう人かを吟味して選ぶことを、
たった2,3週間でしろだなんてどうかしていると思わないか?

全然知らない人を選んで、さらに、ローカルに生きる自分にとって、
その人が国家レベルでなされる意思決定の場でどんな成果をもたらしてくれるのか
予想するなんて、まったく不確実になりすぎて、全然予想ができない。

つまり、国家レベルのマクロなことを決定するのに、
ミクロなレベルの代表者を選出してもしかたがないと思う。

基本的には国会議員は自身が所属する政党の意向に沿うように
政治活動をするはずなので、選ぶべきは議員ではなく政党なのではないかと思う。

国家レベルの意思決定はもう政党を選ぶだけのスタイルに変えてしまって、
県議会議員や市議会議員など、ローカルな場での意思決定をしてくれるひとは
やはり従来通り個人レベルで人を選ぶようにすればいいのではないかと思う。
そして、その代償として、もっと地方自治を強化するのがいいのではないか。

政党を選ぶようにすれば、日本全国の人が同じ土俵で議論することができる。
衆議院・参議院の国会議員選挙では
国家レベルの意思決定機関の人選をするのだから、
そうするのが理想なのではないか。
誰に投票するか?という議論を長野のひとと群馬のひとではすることができない。
なぜなら、それぞれの地域で立候補者が違うのだから。
しかし、どの政党に投票するかという議論はどの県のひととでもすることができる。

国会議員からは属人性を廃するべきだ。
日本でやっとマニフェストが普及してきたのだから、
「誰々さん」と個人名で選んで投票するのではなくて、
マニフェストを比較して、今後この国を、あるいは自分をよくしてくれそうな
マニフェストを掲げている政党を選ぶようにするほうが、
よっぽどシンプルだし、政策の意思決定の速度もあがるはずだ。


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