昨日のブログ記事に載せた人口分布の図で、
70歳以上の左右の非対称性が露骨だと書いたけれど、
今日またしげしげと見ていたら、戦争のせいだということに気づいた。
そもそも”露骨”だと書いたのは、
男性より女性の方が長生きすると世間でよく言われることが、
露骨に反映されていると思ったからだ。
とくに90歳以上をみると男女比が1:4ぐらいになっているように見える。
昨日はこれをみて露骨だなあと思ったわけだが、
それでもあんまりにも露骨ではないか、他に要因はないのか?と
考えていたら、あ、そっか第二次世界大戦で大量に男が死んだからではないか?
と気がついた。
それで、すごく大雑把に計算してみる。
人口を大雑把に三角形で近似して70歳以上の人口を数えてみる。
男性は、70歳の人が65万人いて、それが線形的に減っていて、
90歳ぐらいで0になる。
だから65万人×20年÷2=650万人が大雑把に見積もった
70歳以上の男性の人口。
一方、女性で70歳の人は80万人いて、95歳あたりで0になる。
よって80万人×25年÷2=1000万人が70歳以上の女性の人口。
男女の差は350万人。
それで、第二次世界大戦における日本の戦死者をグーグル先生に聞くと
230万人と帰ってくる。
戦死者はすなわち兵士であり、兵士はすなわちほぼすべて男性である。
よって230万人の男性が死んだと言うこと。
そうするともし戦争がなかったら男女差は100万人ということになり、
それを70歳から100歳までで均等に分配すると、
ひとつの年齢につき3万人程度の差ということになる。
それぐらいだったら男女で差があってもおかしくないかなという
数字に、落ち着く、と思う。
そういう視点でみてみると、終戦当時に二十代だったひとは
その図の中の83歳から93歳で、
たしかにそこは女性の分布を基準にするとえぐり取られたような形に
凹んでいる。
戦慄する夕べ。
> R, Yuzurihaさん
コメントありがとうございます。
「40歳代前半で極端に急落しているところ」は僕も気になっていました。
ここだけなんでこんなにガクンと落ちているのでしょうね?
2008年で42歳なので、1966年生まれということですよね?
Wikipediaにも出生者数が大きく落ち込んだと書いてありますね。
そのわりに、その要因となりそうな出来事もみあたりませんね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/1966%E5%B9%B4
1966年は終戦の年(1945年)に生まれた人が22歳になっている年で、子供を生むのに適した年齢になっています。
そういうのが関係するのかなとか思ったのですが、それもやっぱりその前後の年と比較して断トツで出生数が低くなることは説明できないので、違うのでしょうね。
ご両親に聞いてみては?(笑)
ぜひ、この謎を解明してください。
はじめまして。いつも楽しくブログを拝見させていただいています。
人口分布図を見て思ったのですが、40歳代前半で極端に急落しているところは
丙午ですね。私がまさにその年の生まれで、子供のころは何かと話題になったのですが、前後の年とこれほど差があるとは衝撃的でした。
2026年の世間の反応が気になります。