フェムトセカンド #七味とーがラジオ / @melonsode

The Destination is unknown. The Journey is the Reward.
Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0220330 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

まだ一里塚

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昨日は月に一度の定例会議だった。
毎月、会議が終わるとほっとする。

某申請書類のために会議資料を作る時間があまりとれなかったけれど、
なんとかなった。
先代の社長のときは、おそらくその定例会議は
会議ではなく訓戒の時間だったろうと思う。
そのため、社員にとっても会議は"苦行に耐える時間"であったと思う。

そんな雰囲気がこれまでやった3回の会議にはあった。
本当は、会議を対等な議論のできる場にしたいと思ってやってきて、
今回はそういう苦しい雰囲気がだいぶ和らいで
社員全員の一体感や、生産性のある話し合いができたような印象があった。

昨年度の決算が確定して、税金も払って一段落だけど、
いろいろとわからないことは多い。
赤字ではなかったようだが、じゃあ会社は安泰なのか?というと、
そんな感じでもない。
でもどのぐらいあぶないのか?どのぐらい余裕があるのか?ということを
もっと定量的に把握できないと、なかなか次の戦略が決められない。

人手が足りないので、もっと人を増やしたいと思っているけど、
果たしてそんなことをして人件費をふくらませて大丈夫なのか?
一台、かなりボロい車があって、それを買い換えた方がいいような気がするが、
その余裕はあるか?
来月はボーナスの時期だけど、それに当てる原資はあるのか?
現在の損益分岐点が正確にはどのぐらいで、
月次の損益はきちんと黒字になっているのか?
あるいは、毎月どのぐらいの税引後利益があって、使えるのか?

いまみたく親父が死んで社長になる前から、
決算書や財務諸表は読めるようになりたいなと思っていたが、
それでもふにゃふにゃな知識しかないのでいまのところ歯がたたない。
とにかく今は、暇を見つけては財務や経理、会計に関する本を読んでいる。
すこしずつわかってきているけれど道半ばである。
でも、そういうことがわかってくると、自分の会社のことだけでなく、
世の中のこともわかってくるので、楽しい。

とりあえず今は非常にライトウェイトな本しか読んでいないけれど、
それでも今の時期は得るものは多い。
内容がどっしりと重くて本格的な本は今の自分には無理だ。
今は簡単に読めるものを数読むというのに専念している。

そういう財務や会計に関することは「何がわからないのかわからない」という
本当によくわかっていない状態だったけれど、
最近やっと「減価償却がよくわからない」という具体的な疑問を持てるようになった。
そうやって具体的な疑問を持てるようになることは、
その分野の理解に関する一里塚になりえる。
その疑問に関して考える事でそれが解決したりそれに関連したあらたな疑問が
生まれたりして、理解が雪だるま式に加速するからである。

「減価償却が次の年度で終わるから来年は楽になりますね」ということをいわれて
そうなのか、楽になるのかと思っていたけれど、
でもそれは決算書上や経理上・会計上のことであって、
毎月毎月「減価償却費」というキャッシュをどこかに払っているわけではない。
だから楽になるっていってもあまりピンとこないし、
そもそも「減価償却費」は損金計上することで利益を少なくすることに寄与していた。
利益は多い方がいいじゃんというのはナイーブな考え方だが、
実際は利益が多いとその分税金もかさむので、
そのことも勘案して、利益はできるだけ圧縮しようとするものである。

減価償却費が少なくなるということはだから、
利益が同じなら税金を払う額が多くなるということで、
なんかそれっていいことなのか?という感じがする。
そもそも減価償却ってなんのためにそういう科目があるのだろうか。

。。。という感じで考えている。

* * *

会社の決算が一段落したら次は親父の遺産の相続の手続きが待っている。
相続に関しては、自分が遭遇してみていろいろと思うことがあるけれど、
それに関してはいずれまた書く。

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