フェムトセカンド #七味とーがラジオ / @melonsode

The Destination is unknown. The Journey is the Reward.
Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0220330 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

ミクロとマクロとその往復と

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牧歌的な土曜日。

懸案の申請書類はあと少しなんだけど、
final inchがなかなか埋まらなくて、今日も完成には至らなかった。

この申請書類が喫緊の優先事項なのだけど、
それに没頭しているわけにもいかない。
オレは会社のマネージャーなので、単一のトラック(truckじゃなくてtrackのほう)に
没入してはいけなくて、常にマクロな視点で会社の全体を把握して
コントロールしないといけない。

そのミクロとマクロの往復が、結構苦しい。
誰しもマルチタスクに動けるけれど、
実はそのマルチタスク機能はバーチャルなもので、
実際にはシングルタスクをめまぐるしく切り替えているにすぎない。
だから、ミクロな視点とマクロな視点の両方で動作するだけではだめで、
さらにメタな、ミクロとマクロのバランスをとる視点も
合わせて動作させていないといけない。

もう少し会社が大きくて、仕事の切り分けができていて、
それを担う人材が十分にいれば、マクロな視点だけで動けるのだと思うけれど、
やはり規模の小さい会社だと、マネージャーがプレイヤーを兼ねないといけない。

ガスの配送のこと、仕入れのこと、車の整備のこと、
オフィス機器の消耗品のこと、日々の出納帳をつけること、
顧客先のこと、問い合わせがあったときの対応、来客の応対、
全社員の保険のこと、切れた蛍光灯のこと。
そういうミクロな(現場の)仕事を裁く一方で、
会社を存続させていくための方策を考える。

どうやって会社をマネジメントしていったらいいのか。
社内のシステムをすこしずつ変えていっているけれど、
それも小手先に思えるし、本質的な改善になっているかどうかは
よくわからない。
大いなるビジョンを掲げ、それを具現化するための具体的作業を
実行していくというところには至っていない。

マネジメントに関しては、半分冗談で最近はやりの「もしドラ」を読んだ。

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」


表紙がアレだし、タイトルもナニではあるけれど、
知り合いがドラッカーを絶賛していて、
それでどんなものなのか興味があった。

「もしドラ」の元になった「マネジメント」のエッセンシャル版と同時購入した。
簡単に読み終わりそうな「もしドラ」から読み始めたのだが、
最後の方は軽く涙目だった。
この本は、女子野球部のマネージャーがドラッカーのマネジメントの実践によって
平凡な野球部を甲子園へ導くという小説なのだが、
激しく心を揺さぶられた。

小説自体は非常に非常にオーソドックスな予定調和のお話だけど、
その背後に透けて見えるドラッカーの思想が脳に直接流し込まれるように感じられて、
頭の芯から共鳴してしまう。

「経営者の資質とは、真摯であること」
このドラッカーの言葉に小説の主人公は言いようのない感動を感じるのだけど、
それはオレも同じで、その言葉にシビれた。

なかなか小説のもととなる「マネジメント」の方を読む時間がないのだけど、
少しずつでも読み進め、良いマネージャーになりたいと思う。

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