竹富島から戻ってきた。
ビーサン(無印良品)、Tシャツ、ハーフパンツ、髭ぼうぼう。
自分の出で立ちに気付いて、思わず天を仰ぎ見た。
まるで昔の誰かさんみたいじゃないか。
昔の自分の弔いが完了した気がする。
合宿はいろいろと番狂わせがあって、
合田研の菊池くんが急遽参加することになった。
(どうせ明日のクオリア日記には名前がでるので、
伏せなくてもいいや)
1日目は石垣島で一泊し、夕日を浜辺で眺めたあとに宴。
2日目はシュノーケリングを楽しんだあと、
茂木さんと合流して竹富島に移動。
3日目は北の浜を探検したり、ヤドカリ拾いをしたり、シエスタしたりした。
4日目の今日は茂木さんと佐々木さんが早朝に帰って行き
残ったメンバーは思い思いの時間を過ごした。
最終日の今日は、みんなが島の方々に散っていく中、
宿の近くの日陰でぼーっと突っ立っていたら、
菊池くんが「氷買ってきてさ、泡盛飲もうよ」と爽やかに言う。
それで昼間から、それも午前中から泡盛をかっくらっていた。
(今回の合宿で菊池くんは
かなりの酒飲みだということが判明した。)
3日目の午後はみんながマルオミナエシの貝拾いに熱中する中、
ヤドカリ集めに精を出した。
こないだの波照間以来、ヤドカリがかなり気に入っている。
いっぱいヤドカリを集めて
それを茂木さんが脱いだ靴にこっそり仕込んで驚かせる
というイタズラを考えつき、実行した。
しかし、ヤドカリを靴に入れると、
入れる端からわらわらと這い出てしまって、
企みは簡単にばれてしまった。
茂木さんが靴をひっくり返すと、
40匹はあろうかという大量のヤドカリが
ドサドサドサーと砂浜の上に落ちた。
そして蜘蛛の子を散らすかのように逃げていく。
各々のヤドカリは勝手に振る舞っているはずなのに
マクロにみると見事に全方位に均等な配置で拡散してゆく。
その様子はまるで芸術作品のようだった。
五反田に戻ってきて、辺りを見回して、
以前とは違った風に見えている。
戻ってくる場所がはっきりした。
そして、しばらく続いていた非日常モードが
やっと日常モードに戻ったのを感じた。
研究がんばります。