やっと元気がでてきた。
崩れてしまったペースをまたもとに戻していこう。
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お盆の8月15日、16日は嫁の実家の新潟に帰省してきました。
去年も同じ頃に新潟におじゃまさせてもらったのだけど、
その時はまだ結婚していなかったから厳密には帰省とは呼べない。
なので今回が初めての帰省である。
それも生まれて初めての帰省である。
うちの両親は父も母も揃って越谷出身なので、
実家とか帰省とか田舎に帰るという概念がない。
父の実家も母の実家もどちらも車で15分程度のところにあるので、
お盆に実家に帰るということをしたことが一度もなかった。
そもそもうちは、
両親の仕事の事情で家を空けて旅行するということが
一年中できなかった家なので、
例え遠くに実家があったとしても
たぶんそこに帰省することはかなわなかっただろう。
そんなわけだから、
小学生とか中学生の頃は
夏休みのお盆の時期は本当に時間をもてあましていた。
仲が良い悪いにかかわらず、
友達はみんな田舎とやらに帰省してしまうのだから。
ひたすら家でうだうだ過ごすしかなかった。
あのころ自分で何かをはじめる"自発性"が備わっていたら、
もっと楽しい夏休みが過ごせて、
今は全然違った人生を送っていたかもしれない。
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新潟では毎度毎度、すっげえ喰わされる。
(毎度毎度といってもまだ2回か)
枝豆、のっぺ汁、トマト、キュウリ、なすの漬けもの。
新潟なのにアメリカンなスケール感ででてくる。
それをオレは喜んで食べる。
なので四六時中満腹。
向こうに滞在している間は、
食って寝てテレビ見て談笑するということぐらいしかしていない。
でもそうしているだけで許されるのだから、
天国みたいな空間である。
おまけに新潟なので東京よりは幾分涼しい。
向こうのお父さんもお母さんも弟さんもいい人達なので、
気兼ねなく甘えてしまって、
「ザ・怠惰」な一泊二日であった。
嫁のおじいさんのおうちにも招いていただいて、
そこでもご馳走をいただいた。
おじいさんは92歳だという。
90代の人を目の前にしたことはいままでなかったので、
なんだかいろいろと考えてしまった。
いまうちの親父が60で、
60歳になったら人生もいっちょう上がりかな、
という印象がしていたのだけれども、
(それでも親父は現役で働いているが)
そこからまだ30年あるわけである。
それってどういうことなんだ?
その30年はどうやって過ごしたらいいのか?
そんな事を考えてしまった。
おじいさんはその年齢だから、当然戦争の時代も生きていたわけで、
広島で弾薬を作っていたことやフィリピン沖の海戦のことを話してくれた。
"歴史"が生々しく感じられた瞬間であった。
そしてたまたまその日は、終戦記念日なのであった。