フェムトセカンド #七味とーがラジオ / @melonsode

The Destination is unknown. The Journey is the Reward.
Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0220330 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

Saturday night PM21:30

|

土曜日の夜9時半からは、TBSラジオの「ウィークエンドシャッフル」を
聞くのが習慣となりつつある。

そもそも、ラジオを聞き始めたのは、引っ越した当時はテレビがなく、
奥さんが「情報摂取のためにせめてラジオを!」と
つけたのがはじまり。
ラジオが毎日PM9:30につくようにセットされている。
(ちなみに今はテレビを視聴できる環境が整っているが、
 それでもやはりテレビはみてない)

はじめは平日だけ聞いてて、
休日はタイマーが作動したら消していたのだけど、
たまたま土曜日に消さずにつけっぱなしにしていたら、
耳に入ってきたのがこの番組。

それが何回か続く間に、この番組内の「シネマハスラー」というコーナーが
激しく面白いということに気付き、
さらに、番組ホストの宇多丸さんのしゃべりが抜群によく、
時折、発言から成熟した知性が覗き見えることもあり、
この人は信用できると確信し、リスナーとなった。

リスナーとなる決定的なきっかけとなった放送はこれ。

シネマハスラー '09 2月21日 20世紀少年<第2章>最後の希望
(MP3ファイルへのリンクです)

長さは20~30分です。時間がある方は聞いてみて欲しい。
(ただ、この回は宇多丸さんじゃなくゲストの方が主にしゃべってた)

成熟した知性が垣間見えたというのは、例えば、

「祝・番組放送100回記念! 今こそ麻生総理に教えたい推薦図書」特集

というのがあって、その中で書籍が3冊紹介されたのだけど、
その中にスタンレー・ミルグラムの「服従の心理」が入っていたとこ。

正直、ミュージシャンだから"唐揚げ定食"的な新書でも紹介するかな?と
思っていたら見事に裏切られて驚いた。
("唐揚げ定食"的 = ランチ一回分の値段で手軽に脳の栄養になる)


服従の心理

スタンレー ミルグラム (著)

山形 浩生 (翻訳)

("服従の心理"は長らく絶版だったのを新たに山形さんが翻訳し直したとのこと。)

シネマハスラーというコーナーは公開中の映画を一つ取り上げて、
その映画を宇多丸さんが饒舌に熱い批評するコーナーで、
褒めちぎる回もあればバッサバッサと切りまくる回もあるけれど、
基本的には作品・制作者に対して誠実で絶対的なリスペクトがあって、
批評の観点も映画の"文法"についてのきちんとした素養を踏まえて、
正確に的確に問題点や評価すべき点を述べてくれるので、
無知と身勝手をふりかざした批評とは一線を画す、
聞いていて小気味のいい批評となっている。

それにしても、このウィークエンドシャッフル。
ラジオというクラシカルなメディアにおいてとても先鋭的な番組である。

放送後に番組の内容に踏み込んだ放送後記がブログ形式で、
毎回アップされるし、
きちんとその番組内で紹介した音楽なりアイテムなりも
リンクが貼られている。
トークホスト自らが書いているというのは偉い。

しかし、何よりも先鋭的なのは、
番組の音声ファイルを公開していることである。
ラジオの音声がMP3になってて、番組の公式ホームページから聞ける!

番組のホームページでポッドキャストで堂々と配信している!

(それはたぶん希有なことなので、二回言ってみた。)

時々、権利の関係で、MP3を公開できない場合もあるらしく、
それについての宇多丸さんの発言。

「来週は権利の関係で、MP3を配信できません!
 だから来週は生で聞いてください!
 TBSラジオが聴けないという地方にお住まいの方、
 残念ですが、諦めるか、
 あるいは、"うpぬしキボン"、という感じですかね。
 ワハハハハ・・・」

"うpぬしキボン"って・・・。
普通はこんな発言、できないでしょう。

先鋭的、というか、今の時代からしたら至極まっとうなことなのだけど、
でも他の番組ではやってないことでしょう。

というわけで、
「TBS RADIO ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」、
略して”タマフル”は、
土曜PM9:30にstay tuneしなくても聞けます!

プロフィール

月別アーカイブ

全アーカイブ

フェムトセカンド1.0


メールを送る(故障中)