チューリップ・バブルは世界で最初のバブルだと言われている。
wikiによれば、チューリップの球根に異常なまでの高値がついた後、
100分の1にまで下がったそうだ。
それはつまり、適正な価値の100倍の価値があるものとして
扱われていたということでもある。
はじめは、チューリップの希少性と
愛好家による美しいチューリップの探求によって、
チューリップに高い値がついたのであろう。
しかし、チューリップが高い利鞘のとれる商品になると気付いた投機家たちが、
チューリップの美しさなどとは無関係に
投資の対象としてチューリップを扱い始めることで、
狂いが生じる。
最終的に、あまりにも値が高騰しすぎて、
「買う人がいない」という段になって
その幻想に付いた高値は現実に引き戻される。
それでも、チューリップはただ咲いているだけで、
値札の数字が1桁2桁変動したところで、
痛くも痒くもないであろうよ。
花ならば、そんなこととは無関係に、
育ち、花をつけ、風に揺れ、枯れ、土に還る。
花ならば。
もし心があったら、それはあんまり残酷だ。