フェムトセカンド #七味とーがラジオ / @melonsode

The Destination is unknown. The Journey is the Reward.
Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0220330 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

a coup d'état

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ここのところ、よくクーデターを起こす夢を見る。

国会を占拠して議員を全員解任。
無能な政治家に代わって、一時的に政治を執りしきる。
自衛隊の急襲を牽制するためにつねに首相ののど元にナイフを突きつけておき、
24時間の監視。

破竹の勢いで行政改革を行い、
日本の経済は活気をとりもどすのだけど、
経済問題以外の問題が浮上すると、
途端にそれらを改善するビジョンをもっておらず
あたふたし、猛烈に困る。

とか、ネット上で全国民的なムーブメントを起こし、
現国会や現政府、現行政をすべてボイコットする。

とか、そもそも議会制民主主義を否定して、
手の届く範囲での機能単位、地域単位をつくり、
その中の無数の自治と連携により
国家が有していた機能をすべて代替するための、
Webを使ったシステムを作る。

他愛もないし途方もない。
幼稚すぎて、笑えるけれども、
夢の中の自分は大まじめにそんなことをやっている。

現在の日本という国は、うまくつつけば
簡単に転覆させられるのではないかと思う。
国会と内閣はまったくこの経済危機に際して機能していない。

そういう夢を見るのは、
たぶん、この間みたチェ・ゲバラの映画のせいだと思う。

歴史を見れば明らかなように、
国や行政というものには寿命がある。
今の体制は明治からひと続きだと考えれば
150年近く経つことになる。
江戸は260年続いたわけだけど、
まあそれは長い方で100年経つと老朽化が目立つ感じだろう。

そういう意味でもう日本は寿命なのだ。

ゲバラの映画を見て
村上龍の小説「愛と幻想のファシズム」を連想した。

あれもクーデターの小説なのだけど、
今思うと、カストロ率いるキューバの革命を
意識していたのではないだろうか。
村上龍はキューバ好きだし。

愛と幻想のファシズムを読んだときは中学生で、
クーデターなんて非現実的で社会が安定した現代では
まったくのフィクションだと思っていたけれど、
いまならああいう小説を書いてしまう
モチベーションや必然性や危機感を共有できる気がする。


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