フェムトセカンド #七味とーがラジオ / @melonsode

The Destination is unknown. The Journey is the Reward.
Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0220330 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

The reason for becoming happy

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なんだかふと、どこかで聞きかじった

幸せな家庭は似たようなものだ、しかし不幸な家庭の不幸は様々である

という言葉が頭をよぎった。
トルストイが「アンナ・カレーニナ」の中で書いた言葉だそうだ。

先月の25日に、
NPO法人かものはしプロジェクトをやってる友達の青木健太の結婚式があって、
その2次会にお呼ばれして行ってきた。

物心がつくかつかないかの子供の頃に、
叔母さんの結婚式に出たことがあるだけで、
結婚式や二次会というものにでたことがなくて、
友達の結婚式二次会というものに行くのは初めてだった。

それがはじめてであるので、比較対照のしようがないが、
控え目にいってもすばらしい会だった。
規模もたぶん大きい部類に入るのではなかろうか。それもだいぶ。

最初にびっくりしたのが、ぴあに模した二次会のパンフレット。
尋常ではない凝り方だった。
そして余興。
余興の詳細は他のひとが書いてるので割愛。

たぶん普通はもっと無難な趣向をとるのだと思うのだけど、
実にユニークな余興たちだった。
あれは新郎新婦のことを余程大切に思っていないと考えつかないし、
それを実行しようとも思わないだろう。
しかも、新郎がだいぶその余興の準備に携わっていたこともわかる。
すべては新郎と花嫁のために。
そして新郎はそれをすべて花嫁のために捧げて。

二次会に集まった人々で醸された場の雰囲気は
きっと青木健太という人間が26年間生きてきて描いたトラジェクトリの
美しさそのものなのだろうなぁと思った。

料理は揚げたてトンカツのカツサンドがおいしかった。
それから花嫁さんがチョイスしたというワインがとてもおいしくて
ガブガブ飲んだ。

場を仕切っていたのが自分の知らない人たちだったので、
一歩引いた立ち位置から遠巻きに二次会の様子を眺めていた。
心の中では盛大に新郎新婦とその場に祝杯をあげて。

そのときもやはり、先のトルストイの言葉が浮かんだ。
そうして、
「そうか、結婚するということは世間で言われているように、
確かに幸せなことであるのだな」
と思えた。

他人がそれをそう思うことはあり得ても、
自分がそれをそう思う時が来るとは思わなかった。

3ヶ月早かったらあの光景をそういう気分で
眺めたりはできなかったろうなと思う。

自分も「結婚」という理由で「幸せ」な状態になるのだと知ったので
ああ、自分も他の人と同じだったんだと、
そのトルストイの言葉が浮かんだのだと思う。

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