本郷に茂木さんと安藤忠雄さんの対談を聞きに行く。
サインする茂木さんと安藤さん。
写真だけでしかみたことがない安藤さんは
いかめしい雰囲気の人かと思っていたら
「大阪のおっちゃん」という感じで好感が持てた。
質疑応答の時間に質問をしたのだけど、
終了後に茂木さんに「お利口な質問だったね」と
言われた。
そして、
相手の懐にもう一歩踏み込むんだ。
切り口が大事なんだ。
ともいわれた。
もっと切れ味の鋭い質問ができたら、
それはきっと楽しいに違いない。
終了後の打ち上げで、あるかなあ・・・と思っていたら
やっぱり「乾杯の前になんか一言いえ!」
といわれて、あわあわあわとつまらないことを言った。
こちらは落第点だったなぁ。
そのあとはみんなでわいわいとやり、
時々生意気な感じで茂木さんにつっかかった。
連続的に酩酊感は進行していった。
だからだろうな、だんだんとだんだんと酔いが回っていったから、
気付かなかった。
今日の朝、起きた途端に
「昨日の自分はひどかったな・・・」
という猛省に駆られた。
帰りしなに、まっすぐ歩けないのを逆手にとって、
わざと電信柱にぶつかって笑いをとろうとして、
でもまったく面白くなくて、
ただただそういうことをした昨日の自分が恥ずかしい。
「いやあオレは○△×だと思いますよ!」とかなんとか
今ひとつ思慮に欠けた発言などもした気がして、
また一つ品位を下げたと思う。
脱抑制は気持ちがいいのだけど、
やはり価値のある知性というのは
衝動と抑制がせめぎ合う中にしかない。
酔っぱらってもへたれにならず、
潑溂とした知性を維持できるようになりたい。
維持、というかそれが本質になるように。
いまはまだソフトウェア的にエミュレートしているに過ぎない
はりぼての知性。
心の中にイメージする知の巨人は
居合いの達人のような空気を纏っている。