東福寺に行った。
東福寺の方丈庭園。
これが、素晴らしかった。
方丈の寺のまわりをぐるりと庭が囲み、
東西南北それぞれで、趣向が異なる。
きれいに整えられた砂の海と底に浮かぶ岩。
こんもりとした五つの丘に茂る苔の緑。
格子状に白い石と苔が並ぶ市松模様。
これをイサム・ ノグチは『モンドリアン風の新しい角度の庭』と
表したそうだ。
素晴らしすぎた。
しばし、床に寝そべって悠久に流れる時間をむさぼってしまった。
ただそこに座って庭を眺めているだけで、
深い思索の中へと潜っていけてしまう。
そんな魔力がある。
庭を見ているといつのまにか頭の中の宇宙を漂っている。
半眼でみている。
この庭は重森三玲という人の作品で、
この人の他の作品もみてみたい。
日本庭園という古めかしいジャンルなはずなのに
ものすごくモダンなのだ。