夏至はとうに終わってしまっていて、
梅雨ももう明けたかと思わせるほどあっつい陽が差す。
でも、出鼻をくじくように雨が降る。
先週の金曜日は見事な夏日だったので、
衝動のおもむくままに海に行ってきた。
場所は近場で、鎌倉か江ノ島、と思ったけど、
どちらも去年や今年行ったので、
今年は逗子に行ってみた。
午後に家を出たし、
泳ぐ準備をするほど意欲があったわけでもないので、
砂浜で、
ただ海を見ながらキヨウ軒のシュウマイ弁当をほおばり、
ビールを飲む、ただそれだけの小旅行。
砂浜は半分ぐらい外国人だった。
サーフィンやウィンドサーフィンをやっている人は
いたけれど、泳いでいる人はあまりいなかった。
帰り際に駅前で食べたソフトクリームがおいしかった。
行きはJRで、帰りは京急に乗った。
横浜でスペイン料理を食べた。
日曜日は山に行った。
茨城県と福島県の県境にあって、
ギリギリ茨城県側のキャンプ場に夏のキャンプの下見。
登山をするので、そのコースの下見。
夏を目の前にして、もう海と山を制覇してしまった。
***
日曜日は晩ご飯を実家で食べた。
親父がNHKの大河ドラマを真剣にみてていた。
ハハは香川県産の「かまぼこ削り」やら
妹が沖縄に行って買ってきた「もずく」の入った味噌汁やら、
季節はずれの「ほっけ」の焼き魚やら
つぎつぎに料理をだしてくる。
暑くて肌にまとわりつく空気を、
扇風機が乱暴にかき回す。
まさに、自分にとっての「夏の原風景」とも言える空気だった。
原風景ってことは現在の風景でないのか、
ということを考えそうになったけれど、
それには気付かなかったことにした。