実家のプリンタの前に腰掛けたら、
ズボンとシャツに何やらエイリアンの唾液的な
ベタベタした物体がくっついて困った。
どうもゴキブリホイホイ的な粘着物質らしい。
べっとり。
石けんで洗ってみたけど落ちず、
仕方なくシャツとズボンは捨てることにした。
が、困ったことに実家には着替えがない。
まじかよーと思いつつ、親父の服を着てユニクロへ。
2900円のシャツをゲット。
ズボンも・・・と思ったけど、
裾上げの時間がかかることを考えて、買うのはやめた。
ズボンはボーイスカウトの制服で代用することにした。
そうこうして準備していたら、家を出るのが
ゼミが始まる時間になってしまったのだった。
1時間半遅刻。
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ゼミ担当。
Libetの実験のfMRI版という内容の論文を紹介。
http://melonsode.fem.jp/fs/2008/05/libet-fmri.html
意志決定の7秒程度前の脳活動パターンと
意志決定の内容(右か左か)が相関するというもので、
部位は前頭極(BA10, frontalpolar)とprecuneusから後部帯状回。
結局、この路線で行っても
Libetの実験以上のインパクトを与えることはきっとできない。
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Free Will, Thomas Pink
(very short introduction シリーズ)
茂木さんはこの本について紹介。
普通、自由意志と決定論というのは両立しないものだと思われている。
(incompatible)
ところが、哲学ではそれらは両立するものだという議論がされている。
それがcompatibilism。
にわかには信じがたいが、哲学ではそれがきちんと議論されているらしい。
この本の3章の冒頭にはこう書いてある。
「Compatibilism is not something naturally believed,
but something that has to be taught - by professional philosophers,
in philosophy books, and through philosophy courses.」
実は、incompatibleの立場をとると、
決定論を否定しても自由意志はなくなってしまう。
決定論を否定すると、物事の振る舞いはランダムなものになる。
ランダムに決まった動きを意志だというだろうか?
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ずっと逃げ腰だったけれど、
自発性・自由意志の問題に真剣に取り組むことにした。
この博士最初の1年、いやこの半年が正念場なのだと思う。