すずかけ台でゼミ。
寝坊して、昼から参加する。
てんてんで昼食をとりながら、
隣に座っていた茂木さんに何度も論文を書けといわれる。
そのたびに、曖昧にうなずくしかなくて、弱った。
論文を書くつもりは存分にある。
けれども、論文を書くつもりで2時間机の前に座って、
結局一行も書けずに終わるような現実を、
どうすればいいのだろうか。
そのことを言っても、ちっともわかってもらえないので、
曖昧な返事しかできない。
ゼミが終わった後、茂木さんは帰って、
残ったメンバーはD部屋に集まり、
花見のときに余ったお酒を飲んだ。
いくらか酒を消化することができた。
大半のメンバーが帰って、
部屋の模様替えをしたりゴミの後片付けをしたりして、
その作業が一段落すると、途端にさっきのことが思い出された。
こんな、酒を飲んで良い気分で酔っぱらっているけど、
そんな暇があったら論文を書くべきではないのか。
そう思ってしまったらもう何も楽しめなかった。