The Destination is unknown. The Journey is the Reward.

Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0110115

黒夢「Merry X'mas, I Love You」とサンタクロースという仮想

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本当に何年かぶりに、いや、十年を超えているかもしれないというぐらい
久しぶりに、黒夢の「Merry X'mas, I Love You」が浮かんだ。

今年は日の並びが
23日 祝日
24日 土曜日
25日 日曜日
という風でクリスマスを楽しむにはうってつけだった。

それは一つの条件で、それが満たされればいつでもそうなるというわけでは
ないけれど、今年はよいクリスマスを過ごせた。
(まだイブだから終わったわけではないが)

前提としては、家族内の仲に朗らかな雰囲気が醸成されていないといけないし
そういうものを楽しむだけの心の余裕と、
時間的・金銭的な物理的な余裕も必要で、
そしてサンタクロースという仮想を真面目に信じる存在がいることも大きかった。

一週間前には子供がサンタクロースに願うプレゼントは何かを(主に嫁が)内偵し、
クリスマスの二日前にトイザらスで現物を調達する
サンタ活動略してサンカツを実行した。

今日のクリスマスイブは、日中に特に何かクリスマスらしいことをした
わけではないけど、子供が何か良くないことをしようとすると、
「サンタさんが見ているぞ」というフレーズを連発し、
サンタは本当にいて神様のように見ている幻想を強化する言動を繰り返した。

夜は、クリスマスならチキンでしょうという日本でなら通用する
社会通念に従い、鶏肉の香草焼きを作り(焼きすぎて焦げて失敗した)、
それから何か豪華なもの・ハレな気分を感じさせるもの・洋風のもの、
というやはり日本的な通念と手に入れやすい食材との兼ね合いで、
ピザとサラダ(トマトとルッコラ)とミネストローネと、
手巻き寿司で、子供用シャンパンと大人もスパークリングワインを開けて、
抜群のハレの日ムードの演出に成功した。

子どもたちは、サンタクロースという仮想を信じていて、
サンタクロースがプレゼントを持って来てくれることを確信していて、
それを楽しみに待ちわびていて、
言動の端々に期待感・高揚感がほとばしっていて、
目が輝いていて、明るくて、元気だった。

食後には、自分たちでデコったホールケーキを
子どもたちは何の躊躇もなく頬張る。
大人は(というかオレは)、太るなあとすこし引き気味ながら美味しく食べた。

いつになく素直で、普段は嫌がる父親とのお風呂も誘ったら
特に抵抗なく一緒に入って、出た後に少しテレビを見て、
それから素直に子どもたちは寝た。

先程、トイザらスから仕入れたプレゼントを所定の位置に置くという
ミッションが完了した。

一日を振り返って、こんなにも満たされたクリスマスがかつてあっただろうか
と思い、深い満足感を感じながら記録しておきたいと思っていまこれを
書いている。

サンタクロースという仮想を子どもたちが真剣に信じている事象に
関しては、茂木さんの脳と仮想にも描かれている。


こちらもすごく久しぶりに思い出した。
改めて、そのような「仮想」のもつ力に驚嘆する。

その仮想がどれだけ現実を豊かなものに変えていることか。
そのような「仮想」を真剣に信じるひとがいることの奇跡。
その2点に。

サンタクロースという仮想の、そんな"ありはしないもの"の上に、
いま自分が感じている家族で過ごしたかけがえのない幸福感は成り立っている。
「ない」ものの上に何かが生まれているという構造が半信半疑なのだが、
この幸福感はリアルでそこはまがうことがなく。

・割と他人事だったX'mas EVE
  少しはそんなふうに過ごそうね
・街中立ちならんだCandle light
  前は作り物に見えたけど
・罪のない君の幸せ願う
  (黒夢「Merry X'mas, I Love You」の歌詞)

クリスマスを前向きに心から楽しもうと思ったことがないのは確かで。
でもそうだった自分が、いまこうしてクリスマスイブの終わりに
これまでないような満足を感じている。
どうしたって
黒夢の「 Merry X'mas, I Love You」が浮かぶのだった。

この曲は、ずっとラブソングだと思っていたけど、
もしかしたら子供や家族に対しての I Love You なのかもしれない。
その可能性があることを今の今まで気づかなかったけど、
気づいて見ると自分にとってはもう、そういう歌にしか聞こえないのであった。

サンタクロースという仮想に乾杯。


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