The Destination is unknown. The Journey is the Reward.

Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0110115

危機を迎えている国

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妹に「茂木さんのtwitter見てると、
日本がやばいやばいってそればっかり書いてあるんだけど、
そんなにやばい状態なの?」と真顔で聞かれたので
思わず笑ってしまった。

毎日あくせくと目の前の仕事に追われてすごしていたら、
日本がいま危機的な状況にあって、
もはや手遅れかもしれないという危機感を持つことは
難しいかもしれない。

そもそも、「日本は」「世界は」という視点で物事を見ることは
日常の視点からすればほとんど必然性もなく、
そういう見方をすることでお鍋の芋がはやく煮えるような類いの御利益も
得られたりはしないから、
結局、本人の実感としてそういうことを考えることは
珍しいのかもしれない。

それでも、「もう日本は終わってるなー」という印象を抱かせるような情報は
以前よりもずいぶん増えてきたように思う。
ユニクロや楽天が英語を公用語にするという発表をして、
その後もそういう企業が増えてきていることや、
様々な自動車メーカーが中国やインドやそのほかの東南アジアのマーケットに
参入しようとしているといったニュースである。

つい先日、NHKの「沸騰アジア」というシリーズものの番組をやっていて、
それのタイ篇とサウジアラビア篇をみたら、
もうひしひしと日本が終わっているということが伝わってきた。

日本国民よりも彼らのほうが有能であるというわけではなく、
成長や向上に対する健全な欲望がとても爽やかに放出されていると思った。
国家レベルでやることはたくさんあって、
だから仕事があって、それを請け負える健康な身体があって、
欲しいものがたくさんあって、
働いてお金を稼いでそれを手に入れることが肯定される世界。
爽やかな欲望の発露というのはみていて気持ちがいい。

日本もかつてはそういう時代があって、
単にいまはそういう時代ではないということである。
少年は生きている限りいつかは中年になる。

日本が辿る道筋は再び若返るか、老人となって粛々と生きるかである。
終わっているからといって、国民全員が飢えに苦しむような北朝鮮みたいな
状態にはならない。
ただ、ヨーロッパのドイツやフランスほどは知名度がない国程度まで
国家としてのプレゼンスが下がるだけだと思う。

トップ20にぎりぎり入るか入らないか、
その程度の経済規模なら維持できるかもしれない。
それが老いて行く方を選んだ場合で、
若返る方を選んだ場合は早くて15年後ぐらいに、
世界のトップ3と伍していく程度にもちなおしていられるのではないかと、
淡い期待をしている。

いまノシてきている国はどこも深刻な危機を乗り越えてきている。
中国は社会主義の暴風雨にさらされたのは周知のことだし、
韓国もアジア通貨危機にともなう未曾有の経済危機に直面した。
タイはやはりアジア通貨危機で被害を受けたし、
度重なる政変やクーデターはいまも完全になくなったとは言えない状況にある。
そうやって危機に直面し、腐った部分を切り落とし、
受けた傷が癒えるまでに15年ぐらいかかっているだろう。
かの国らはいまが収穫の時期なのである。

日本は悪習と非合理性と老害という名の贅肉でぷかぷか浮かんでいるに過ぎない。
自分の力では泳げていない。
だから少し高い波が来ると、
水が入ってあっぷっぷとなる。

一度、水の下に潜ろう。
そして腐った贅肉を捨てて、自分で泳げる筋力をつけよう。
たとえ浮上に10年、20年かかろうとも、
オレだったらそうするね。

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僕がここで書いたのは、適切な危機感をもつことは当たり前のことではない、ということです。

社会がどうなろうと、子供だろうと大人だろうと、適切な危機感を持ち、それに対して適切なアクションを取れるようになれば、サバイブできる可能性は高まると思います。

子供たちに希望を持たせることと、希望が持てなくてもサバイブするための能力を授けることは必ずしも同じではないですが、後者の能力が身につけば、それが希望になるのかもしれません。

ハーバードのサンデル教授の何が正しいのかを問うていくことの大切さを語る授業をご覧になりましたか?今日本が直面していることは、日本だけの問題でないとも言われていました。経済が強くなることだけが生きることの目的ではないということを、どう進めば社会に希望が、子供たちに希望が生まれるのかを本気で話すことがきっと、これからの日本社会の基礎になるだろうと、語られていたように思います。とても大切なことだと思います。あなたの言われることも、そういうことですね?

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