フェムトセカンド #七味とーがラジオ / @melonsode

The Destination is unknown. The Journey is the Reward.
Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0220330 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

2011年11月アーカイブ

囚われの閉鎖系で過剰適応

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誰だってそうだろうけど、その人をどの文脈から見るかで、
求められることや、是とされることが違う。

だから板挟みになるわけだよね。

今日もトラブルが起きて、でもそれは解決できて、
やっとこういう現場のトラブルに慣れてきたと思った。
だから、気分がよかった。

でも、そのトラブルの困難さも、解決したときの心地よさも、
違う文脈のひととは共有できない。

この場所では、自分しかなんとかできる人間はいないんだというロジックと
それでも、それは君の人生だから君の好きなようにしたって
誰も文句は言えないはずさというロジックが拮抗するのだ。

どうやったら、異なる文脈の人にその必要性が説明できるだろう?
どうやれば、同じ文脈の人にその文脈を削ぎ落とした視点からの価値観を
認めさせることができるだろうか?
どちらも不可能じゃないけど、スムーズにはいかないと思う。

自分はいま、囚われてしまっていて、
一種のストックホルム・シンドロームなのである。

その囚われの閉鎖系で過剰適応していて、
外に出るのが怖いのかもしれない。

でも、二度と金魚鉢からでられないのなら、
それはもうシンドロームじゃないよねと思った。

ピンチはチャンスかもしれないが、ピンチには変わりなく

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うちにはテレビがないので、
朝はラジオがかかっている。

たぶんだいたいTBSラジオで、ときどきNHK。
(選局、嫁)

でそのラジオでアリナミンVのCMが良く流れる。

アリナミンラジオCM

その中の「プレゼンの練習 2011」というやつ。

「ピンチをチャンスに変えるとき!」と言うべきところを、
「チャンスをピンチに変えるときです!」と言ってしまって、
「あれ?オレ、疲れてる?」と
絶妙な演技を男の人がしていて、
その頭が悪そうな感じの醸し出し方にいつも感心している。

そんなことを思い出しながら、
いまこそピンチをチャンスに変えるときだと思ったのであった。

a silent white flag appeal

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今年は3月に震災があって、
もうそれがその一年間の通奏低音としてのメンタリティを決定してしまったように思う。

はやいものでもう11月で、あと数日で12月に入る。

何故だかすでに今年のレビューモードなんだが、
こういう年は今年限りにしてほしいと切に願う。
良くなってきた?と思うと必ず揺り戻しがあり、
前よりもっと深い場所に落とされる。
もう限界だと思いながら何ヶ月たったのだろうか。

会社の方は、三途の川で石を積み上げるかのような状態。
不安定で、ふっと強い風が吹いたら瓦解してしまうような不安でいっぱいである。
自分自身もやけくそ気味になってきていて、
もう一定の内的規範で自らを律することが難しくなってきている。

いろいろと抜本的な組織改変・運用変更を起こしたり、
ある程度のリスクを覚悟で新しい手を打ってみたり、
非常にエネルギーのいる意志決定とそれに続く行動を起こさないといけないのだが、
そういう意志決定をするための
準備・調査の時間が不足しているし、
心的強度も不足している。

そして現場は疲弊しており、
秋に従業員が辞めてしまったことでさらにきつい現場となり、
先日、業務上あってはならない事故を起こしてしまった。
正直お先真っ暗で、それに関する人事でまだ火種がくすぶっている。

家庭の方は、オレも嫁も息子もいっぱいいっぱいの状態で、
そこに嫁の懐妊と、それからの妊娠初期の強いつわりのせいで、
文字通り息も絶え絶えで生活していた。
長かったつわりも終わりやっと嫁が復活したと思ったが、
今度は家族内で風邪が流行っているという始末。

さらには祖母が体調を崩しており、
母がその看病にいったりしていて、そちらも、祖母も母も心配である。

そして世界もどんどん動いていく。
欧州の金融危機がどうなるのか気になる。
対岸の火事だった米国のサブプライム・ローン問題が、
リーマンショックに発展し、日本の経済も大打撃を受けたように、
この金融危機もどう転ぶかわからない。

ギリシャの問題が、いまのようなスペインやイタリアの国債金利の上昇に
至ると数ヶ月前にどのくらいの人が思い至っていたであろうか?
フランスやドイツの金利にまで波及している。

その先、どう転ぶかわからないけど、
例えば何かの拍子に日本の国債の金利が上昇しだしたら、
いまの膨大な国債の発行によって資金を賄っている日本の国家会計は
急速に破綻するだろう。
経済学者は、日銀がお金を刷りさえすればよいのだから、
国債の札割れはあり得ないとかいうかもしれないが、
経済に疎い自分には、お金を無尽蔵に刷るなんて本当にできるのか疑問だし、
できたとしても、やはりハイパーインフレで大問題になるのではないかと
心配になる。

消費税の増税も議論されていて、おそらく最低でも10%には引き上げられるだろうし、
29歳の(ギリギリ)若者としては消費税増税は歓迎だが、
それによって商売のやり方に問題が生じると思うのでいまから備えて
おかなければと思う。
消費税の変更によって、これまでの商品の価格を変更する必要があるが
お客さんごとに単価が違い、内税方式だったり外税方式だったりまちまちなので、
個別に対応しなければいけないし、
消費税分の半端な額は値引きで対応していたりする場合もあるし、
そういう一個一個、個別な事情があり、
それぞれにポリシーを立てて対処していかなければいけない。

今の仕事で成し遂げたいことはあるし、
自分にしかできないであろうこともあるので、
そういうことをやるのはエキサイティングだが、
そういうことに腰を据えられるようになるのは10年後か30年後かもしらん。
そういう挑みたいことを思いとどまらせるだけの、
有り余る重責。

実はとっくに白旗あげてるんだけど、
いっこうにゲームの幕は下りない。


規則正しく容赦なく

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何故だかライヒの音楽を思い出し、iPhoneのYouTubeで探したら
Music for 18 musiciansが簡単にヒットして、
見始めたらあらためてこの音楽はすごいと思い、
iTMSで'98のアルバムを購入して
すがるような気持ちで聞いている。

過剰なリフレインは拒絶したくなるほどなのに、
こちらのためらいや迷いを全く無視して
迷いのないスピードで体の細胞の隙間に入り込んくる。
規則正しく容赦なく。

ライヒの音楽はひたすら何かの予感に満ちていて、
その予感は絶えず変化しながら持続している。

生きている感じもそんな感じだと思った。
ずっと続いているのは予感で、
その予感は当たったり外れたりして、
当たっても当たらなくてもその次の予感はためらわず生まれていて、
当たっても当たらなくてもその予感はまったく毀損されず、顧みられない。

その予感に、
反応したり、反応できなかったり、反応しなかったり、して生きている。

予感はともかくニュートリノのようにただただ自分を通過していく。

予感だけが顔を上げさせ前を向かせている。
体はそれに反応しているのかいないのかわからないけど、
勝手に振る舞っているだけだと思う。

確か夏あたりに心が折れて、
それからずっとぼきぼきと折れ続けている。

いよいよやばくなったら逃げればいいやと思っていて、
いよいよそういう時期が迫ってきたのだけど、
実は非常口なんてないということに薄々気付き始めていて、
いまそのことを手探りで調べている。
なかなか確信が持てなくて、
そもそももしそれが本当だったら本当に困るので
心の底では手探りで非常口を探しているのかも知れない。

今の自分をどうにかできるのは、
実は当の自分しかいないことに愕然としている。
なにか、何を恃みとしていたのだろうか。

ライヒの過剰なリフレインは時間にも似ている。
あわあわと何も決意できなくても、
しようと思っていることを実行にうつせずにまごまごしていても
容赦なく時間は未来から過去へ流れていく。
何とも反応しないニュートリノみたいに。

咳がなおらない

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ものすごい台風がきた日にずぶ濡れになりながら屋外作業をした日から
ずっと体調が万全の日が来ない。

熱や怠さは治っても、咳が止まらなくて、
ここに来てまた咳が強くなってきた。
ごほごほしてる。

休みたいのはやまやまだが、いまのところその隙間が見つからない。

親父の生き様を間近で見ていたからだと思う。
休むことは悪で、片時も仕事のことを忘れない。

激烈な生き様だったと思う。

あれを、みているから、人生はこれぐらいしていないと甲斐がない、
ぐらいに思えてしまう。

そういう風に育ってしまったからね。

今年もそろそろ冬がやってきたようで、
この冬が終わる頃には2年経つことになる。

これをはじめたころに思い描いていたものがどんなものか、
実はもう覚えていないけど、思い描いていたものは
ほとんど実現していないと思う。
でもそれはどうでもいい。

今日、これを書こうと思ったのは、
「軌道が変わってきてたな」という声が
虫の知らせか何かみたいにほんのりと聞こえたから。
たぶん自分の声。

現状の医療ガスディーラーとしての先行きが決してよくないから
この先に行ってもたぶんジリ貧だというのは直感的に思っていた。
だから何か変わらないといけないなというのはずっと至上命題だった。

で、なんとなく変わったなという気がしたいま。
医療ガスディーラーではありつづけるけど、
違う芽がでてきていて、
それももやしの端っこのような吹けば飛ぶような芽から
双葉の子葉になったような気がする。

あの音は、双葉が開いたときに引き裂いた空間の音かもしれない。

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