The Destination is unknown. The Journey is the Reward.

Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0190217 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

2010年2月アーカイブ

端末の背後にあるネットワークに

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iPhoneのOSをうっかりアップデートした都合で、
iPhoneが使えなくなった。
Jailbreakも最新のiPhone OS(3.1.3)では対応しておらず、
新しい方法がリリースされるまで、打つ手無し。

Kindle for iPhoneをインストールするまでは
iPhoneがなくても全然問題がなかったのに、
Kindle for iPhoneを使い始めて、
それからいろいろなアプリを発見してインストールしてからは、
もはやiPhone無しの生活が考えられない状態になってしまっていた!

結局、今日、ソフトバンクショップに飛び込んで、
新たにSIMカードを発行してもらい、
我がiPhoneは「カメラ付きiPod touch」から晴れて正式なiPhoneとなった。
そのための出費は痛いけれどもこうなってしまっては仕方がない。

そんなことするんだったらいっそDoCoMoからiPhoneに
乗り換えてしまえばいいじゃないかと言われるかもしれないが
ヤフオクで数千円で購入した中古のP903iを使いこなしている自分には
口惜しいけどまだP903iを手放すことができない。
電子マネー機能とBluetoothを介してMacと接続してモデムとして使う機能と、
いくつかのサイトのモバイル用サイトの閲覧という点では
iPhoneはそれにとって代わることができない。

iPhoneが出たら即乗り換えようと思っていた自分が
ずるずるDoCoMoの携帯と別れられなかったのは、
実は日本の携帯電話でできることがかなり増えたからだったりする。
携帯電話にBluetoothとGPSが付いた点は大きく評価するけれど、
それでも日本の携帯電話ががんばったというよりは、
ネットの側が大きく携帯電話に歩み寄ったという点が大きい。

昔は携帯電話でインターネットと言ったらiモードで、
iモードは子供だましみたいなコンテンツしかなくて閉口したものだが、
いつしかパケット定額制が導入され、
無理矢理PC用のコンテンツを携帯で見ても料金を気にせずに済むようになり、
さらにはPC用のコンテンツが携帯電話向けのデザインをわざわざ作るように
なって携帯電話での閲覧が苦ではなくなったという点がひとつ。

もうひとつはGoogleが強力な携帯電話向けサービスを提供しはじめたこと。
Gmailが携帯電話用のインターフェースを提供し始めて、
POPやSMTPのやりとりが携帯のブラウザ経由で可能になったことは革新的だった。
さらにGoogleはGoogle Mapsのアプリを携帯電話用にもリリースし、
iPhoneでなくてもGPS+リアルタイム地図を組み合わせた
現在地表示ができるようになったこと。

Googleのお陰というか"せい"というべきかわからないけど、
そんな感じで「普通の携帯電話だとこれができない!」という
フラストレーションが破裂しないうちにガス抜きされ、
普通の携帯電話を使い続けることとなった。

まあそうは言ってもiPhoneである。
片手で扱えるという点では携帯電話に近いけれど、
扱うデータの量と質という点ではPCに近い。

それそろ携帯電話を「遠隔地にいる相手と電話するデバイス」として
認識するのは改めた方がいいと思う。
携帯電話はネットのこちらとあちらで
様々なデジタルデータをやりとりするデバイスである。
電話はその機能の一部分に過ぎなくて、
音声だけではなく写真も映像も相手に伝えたり、
パブリックに公開することができるし、
その逆に音と映像を受け取ることもできるデバイスでもある。
離れた場所にいる誰かからの音声を受け取るだけではなくて、
どこかに置かれているのテキストや写真を閲覧することができる。

携帯電話はまさに”末端”の"端末"に過ぎないのであって、
もっとその背後にある巨大なネットワークに思いを馳せ、
能動的にそれらを活用することに自覚的になったほうがいい。

今はもう、何かをつぶやいたり、メールしたり、検索したりするのに、
わざわざPCの前に座るということはおろか、
カバンからノートPCを引っ張り出してフタを開けて打ち込むという
ことすら迂遠で仕方がない。
そんなのはもう日常で何十回と繰り返す行為で、
たとえ1分か30秒の違いでしかなくても積み重なって大きな差が生まれると思う。

すでにいろんな人が言っていることではあるけれど、
携帯電話を持ち運ぶことは
電話するためのツールを持ち歩いているのではなく、
広大なネットの向こう側にアクセスするどこでもドアを持ち運ぶことと
同じなのである。
だからtwitterや検索は携帯電話の機能のひとつと言ってしまうことだって
できると思う。

Kindle for iPhoneとStanza

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Kindleが欲しい!と思いつつしばらく過ぎた頃、
iPhoneでもKindleが使えるという情報を耳にした。

「Kindle」ってあの電子端末の名前だと思っていたら、
"電子的に本を販売する仕組み"それ自体を指すらしい。

そんなわけで早速 Kindle for iPhone をインストールして、一冊買ってみた。
買ったのは前から読もうと思っていたKurt Vonnegutの"The Sirens of Titan"。
嫁のお義弟さんがヴォネガットがすきで、
よくその話をしていたので気になっていた。

値段は11ドルとちょっとで思ったよりは安くなかったけれど、
本屋さんで洋書棚をうろうろしたり、
Amazonで注文して届くのを待って、不在通知を受け取って、
再配達依頼をしたりする手間が省けるのはいい。
何より、欲しいと思ったときにすぐ手にはいるのは
代え難い心地よさだと思った。

iPhoneだと画面が小さいけれど、それでも読める。
Kindleだと、自由に背景色と文字の色を変えたりできるし、
字の大きさを変えることができる。
この、字の大きさを変えることができるというのは、
紙の本にない電子書籍の大きな強みでではないかと思った。

うちの親父は以前から「字が小さくて読めない」とよく嘆いているのだが、
そういう視力の弱まったお年寄りにこそ、
電子書籍が福音となるかもしれない。

iPhoneで本を読むことができるというのは画期的なことで、
これぞまさに前々から自分がしたかったことだ!という気がしている。
以前から電車などの移動中に如何に時間を有効に使うかということが、
自分にとっては問題だった。

基本的には本を持ち歩けばいいのだが、
たまたま持ち歩いていないときもあるし、
電車が混んでいるとバッグから取り出すのが億劫になるし、
さらに苦しい姿勢で読むというのが苦行みたいになったりする。

それで携帯やiPhoneでPDFを読もうとしたりするのだけど、
携帯だと画面が小さすぎるし描画動作が鈍すぎて読むに耐えないし、
こまめに読みたいPDFを入れ替えるのもめんどくさい。

そんなわけで電車が比較的空いているときは本を読んで過ごし、
それ以外のときは漫然として過ごすという風になっていた。
でも、Kindle for iPhoneだと、いままで漫然と過ごすことを
余儀なくされていた時間のかなりの部分を読書時間に変化させる
ことができる。

これはかなり画期的な変化であった。
iPhoneでの読書は可能!とわかったので、
少し調べてみたら、「Stanza」というiPhoneアプリを発見。
このアプリは無料で、しかもProject Gutenbergにアクセスして、
そこから本を引っ張ってくることができる!

インターフェースはKindleの方が若干良いけれど、
Kindleとそれほど変わらない読みやすい。
(おそらくKindleの方が後発だからStanzaよりも良くなっていて当然)

Project Gutenbergはフリーで本が読める素晴らしいサイトだが、
いかんせん読むのが手間という弱点があった。
プレーンなテキストデータというものは、
読書するという行為にはまったく向いていない。
しかし、Stanzaを使えば簡単に読書向けのインターフェースに変換された
テキストを読むことができる。

Kindle for iPhoneとStanzaを使えばかなり手軽かつ安上がりに
隙間時間に読書することができる。

残念ながら現時点では日本語の本はごくわずかしか読めないが、
(豊平文庫というiPhoneアプリで青空文庫の本が読める)
草薙素子がGhost in the Shellのラストで言ったように
「ネットの海は広大だわ」なのである。
日本語の本が読めなくても、英語で読むべきものが
ネット上には広大に広がっている。
そんなわけで日本の出版産業がまったく愚鈍であって
この流れに追従できなくてもまあべつにいいかなと思う。

いずれは日本語の本の電子書籍化がすすむだろうけど、
それまでの数年間は英語で書かれた本だけでも十分楽しめる。

Kindleはまさに読書欲をKindle(火を付ける)するシステムだと思う。

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