The Destination is unknown. The Journey is the Reward.

Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0190217 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

2009年12月アーカイブ

強い帰納法

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年の瀬に風邪を引いて、
昨日・今日と二日間床に伏せっておりました。
今は回復してきて、小康状態。
あと一晩あれば完全回復するでしょう。

自分で自分に作るご飯にも飽きたので、
夜ご飯は外に食べにでた。
でも、大晦日で夜の9時をまわっているとあれば、
お店は片っ端からしまっている。

こんなときに開いているお店はマクドナルドか牛丼屋で、
あとは居酒屋がちらほら。
中延から荏原町を経由して旗の代まで歩いたところで
そば屋に通りがかった。

本当はとんこつラーメンが食べたい気分で、
とんこつラーメンが食べられる店を探していたのだけど、
2駅分あるいても見つからなかったので、
そばを食べることにした。

と、大晦日にそばということは年越し蕎麦か、と
そんなことを考えながらそばを食べ、
そば湯を飲んだ。

風邪で伏せっている間は、
ずっと昔のことを考えていた。
半年前のことも5年前のことも、
記憶の中だとあまり区別がつかない。

思い出しながら思ったのは、
過去のどの経験も今の自分になるのに必要だったということ。

強い帰納法。

普通の帰納法は一回前の条件の成立を必要するのに対して、
強い帰納法は一回前以前の全ての条件の成立を必要とする。

人生とは強い帰納法である。

それでは皆様、よいお年をお迎え下さい。
(もう日付変わった)

ミシュランマン、自転車で駆ける

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嫁がクリスマスプレゼントにダウンジャケットをくれた。

今日は昨日の「東のエデン」に引き続き、
品川に「パブリック・エネミーズ」というジョニー・デップ主演の
銀行強盗のデリンジャーを主人公にした映画を見に行ってきたのだけど、
自転車で映画館に向かうときにそのジャケットを着てでかけて、
その防寒性能を試してみた。

そうしたら驚いた。
嘘みたいに寒さを感じなかった。

「えー?えー!?」っとすっごい不思議がりながら自転車をこいだ。
真冬に自転車をこぐときは
普通だったら腕とか肩とかにすっと寒気が入り込んで
「うー、さみー」と体をこわばらせながらこぐことになるのに、
それが一切無くて、
予測される感覚と実際に体感している感覚のギャップに
びっくりしっぱなしだった。

ダウンの防寒性能があそこまでとは、おそれいった。
ダウンジャケットで覆われている部分は
物理法則を無視しているんじゃないかと思ってしまうほどだった。
いや、あれはたぶん、ぜったい、熱の拡散方程式とか
熱伝導の式とか無視していると思う。
うん。

しかも、びっくりするほど軽い。
去年買ったコートはちっちゃな布団を羽織っているみたいに重いのだけど、
それに比べると雲泥の差である。

唯一、玉に瑕なのが、
着ているとミシュランマンみたいなシルエットになること。


michlan.png

東のエデン

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東のエデンの劇場版1作目(The King of Eden)を
何の予備知識もなくみたわけだけど、
それでも十分に楽しめたし、ストーリーについていけないということはなかった。

そういう視聴者も想定して作られているのであろうか?

まず驚いたのが、伝統的な作画の絵とCGを使った3Dの絵が
かなりシームレスになっていたこと。
エヴァ破だと、そういう視点で見ていなくても
「ああ、ここはCG使っているなぁ」という感想が
自然と立ち上がってきてしまったけれど、
今回はそういう感想が立ち上がる頻度がすごくすくなかった。

それからガラスに映ったこちら側の景色とガラスの向こうの景色の
繊細な表現が非常にリアルで、しかも印象的だった。
あの繊細さはいままでのガラスの表現を凌駕していると思うし、
単にリアルなわけではなくて、実写よりもロマンティックになっている。

その他、門外漢なので詳しくわからないけど、
映像表現としてエヴァ破やサマーウォーズの上をいっていると思った。

それから、作品の中身についてだけど、
あの世界観は好きだし、プロットも違和感を感じなかった。
サマーウォーズだと観ていていろいろと突っ込みたくなってしまって、
そのせいで作品の中に没入できなかったのだけど、
今回の作品はテレビシリーズを知らないのにも関わらず、
没入できたし、気に入った。

帰ってきてからYouTubeでテレビシリーズを全部見てしまった。
それで再び驚いた。
あの映像は地上波でやってるテレビのアニメーションの質としては
あり得ないほど上質なものになっている。
あれはテレビ規模ではなくて、
映画規模の予算があってはじめて成立する映像のクオリティーだと思う。
それが全話に渡ってそのクオリティーが維持されている。
すごい作品だと思った。

それからテレビシリーズをみてわかったのだけど、
テレビシリーズと今回の映画はある種の円環構造になっていて、
面白い仕掛けになっていると思う。
原作なしでああいう知的に面白いシナリオのアニメ作品としては、
エヴァ以来のすごい作品なのではないかと思ってしまった。

劇場版2作目(1月の公開予定が3月に延期)が楽しみ。

ささやかな立ち飲み

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帰り、関根さんとへらいさんと3人で五反田の路地裏の立ち飲み屋で
ささやかに酒を飲んだ。
関根さんはその日が誕生日で、それのお祝い。
関根さんは「今日は胃の調子が悪いから、どうしようかな・・・」と
直前までずーっと煮え切らない態度だったけど、
軽く飲むのに手頃な立ち飲みのお店を見つかったのでよかった。

3人で3000円分飲んだ後(ささやか!)、
オレは二人と別れて池袋へ。

一週間忙しかったので、息抜きに映画を見に行った。
夏にサマーウォーズを観たときに予告でみた「東のエデン」という
アニメ映画がずーっと気になっていた。
もともとはテレビシリーズでやっていて、それの続編が映画になったらしい。
ともかくその予告の映像を見ただけでこれは面白そうだと思ってしまって、
何の予備知識もなしに映画館に行ってみた。

マイナー映画な上に、クリスマスの晩ということもあり、
劇場はガラガラ。
ちょっとした息抜きになればいいや、という軽い気持ちで見に行ったのだけど、
これがすばらしく良くできた映画で嬉しい誤算となった。

音が聞こえたらやめてください

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昨日のゼミでは、論文紹介の担当で、
Libet実験をちょっと違ったアプローチで行った論文を紹介。
半年ぐらいまえに石川くんに教えてもらった論文。

指を動かしたいと思ったら素直に指を動かしてくださいとインストラクションしつつ、
ランダムに音を鳴らすので、
動かしたいと思っている時にその音が鳴ったら動かすのはやめてください
という教示をする。

そして音の分布をアクションの時刻でソーティングして再構築することで
意図が生じた時刻を推定するというもの。

従来のLibet実験だと意志の発生は行動の0.2sec前なのに対して、
今回推定された意志発生時間は1.4sec前と大幅に早くなっている。
それでもReadiness Potentialの発生の方が早いが。

この従来の実験との大きな差から、
意志が有る・無い、の二値的な状態ではなく、
mind-wonderingの実験でself-monitoredなものとprobedなものだと
self-monitoredのほうがずっと少ないという話を引き合いに出して、
意志をメタ的に認識している状態(self-monitored)と
問われれば意志を持っていたと分かる状態(probed)というものが
あるのではないかということをディスカッションで述べている。
そうやって意志の形成の過程にもいろいろあるかもしれないという
視点が興味をひいた。

あと、Readiness Potentialの発生時刻などの生理学的な時間と、
意志が発生したという主観的な時間の間の相関が
かなり低いということにも驚いた。
Readiness Potentialって意志の発生のメカニズムとは
実は全然関係ないんじゃない?とも言うことができるかもしれない

家事夫

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嫁が出産のために里帰りして、そろそろ二週間。
里帰りしてすぐのときはしんどかったけれども、
いまはもうそんなこともなく、
ひとりで生活をやりくりできている。と思う。

やっぱり外食増えたし、ファストフードも食べちゃうんだけど、
ポトフ作ったりローストポーク作ったり、
あるいは、納豆ご飯だったり卵かけご飯だったり、
自炊もそれなりにしている。
風呂掃除もしてるし、洗濯もしている。
(あ、今日の洗濯物まだ取り込んでなかった)
掃除は・・・頻度が落ちたけど、
そもそも1人だとあまり部屋が汚れないので、
問題ない(と思う)。

料理をしていると、
明らかに料理のスキルが上がっているのを実感する。
と書くと誤解されそうなので言っておくと、
作るのが難かしい料理を作るスキルとか
料亭にも負けないような繊細な味付けの料理が
できるようになったわけではなくて、
限られた調理器具と短い時間で手早く簡単に作るスキルが上がった。

スキルというか、半分ぐらいは調理器具のお陰。

たとえばすこし前に、うちの実家からもらった圧力鍋。
もらう前は圧力鍋なんて場所取るばかりで邪魔になるからイラネーって
思ってたのだけど、使ってみたらもうびっくりである。
It's a miracle.

カレーがあっという間にできる。
にんじんの柔らかさがはんぱない。
豚の角煮作るのもさつまいもふかすのもあっという間。
感覚的には、野菜を剥いて切って放り込んだらもう出来たという感じ。
長時間煮る必要がある料理は骨が折れるけれども、
この鍋があれば逆に「煮ればいい」料理はお手軽料理に変身する。

それから最近買ったこの本。


この本は家事全般のことが書いてあって、
掃除とか洗濯とかをうまくやるコツも載っているし、
もちろん料理の項目もあって、そこに書いてあることを
大いに参考にさせてもらっている。

この本は家事を家政婦さん並に完璧にやる方法を書いているのではなくて、
いかに労力をかけずに家事をこなすかということを主眼にしており
自分の家事に対するスタンスと非常にマッチしている。

その中で電子レンジ、オーブントースター、電子レンジのオーブン機能を
賢く使う方法について書かれている。
そこでポークローストを作る方法を学んだ。

作り方は至って簡単で、ブロックの豚肉を買ってきて、
それにたっぷり塩コショウして、
電子レンジのオーブン機能を使って130度で1時間焼けばいい。
ここで大事なのは電子レンジをセットしたら
あとはほっといても大丈夫だということ。
コンロの前で火加減などを気にして
付きっきりになったりしなくていいわけだから、
その時間を有効に使える。

同じような手法を使って野菜のグリルだとかグラタンだとかも作れて、
ぐっとレパートリーが広がった。

そんな風に自炊ライフは効率よくなってきたのだけど、
やっぱり自分1人が食べるものを自分で作るというのは
どうもつまらない。

毎食炊事をするのは大変なのでたくさん作って、
冷蔵庫で保存して数日かけて食べるということをするのだけど、
やっぱり反復は飽きる。

というわけで適度に外食と自炊のバランスを保ちつつやっています。

今日は、夕方、散歩に出た。
2,3日家にこもりっぱなしだったので、
精神のバランスを保つために歩きたい!と思った。
ふらふらと西小山の駅まで歩いた。

街はやはり、歳末の空気が色濃く。

寿司が食いたいなーと思っていて、
和食レストランが見えたのでそちらに視線を向けた。
ガラス越しにたくさんの家族連れが楽しそうに晩餐をしているのが見えた。
その光景が見えた途端にどきりとしてしまった。
「自分が1人である」ということがずいと鼻先に突きつけられた気がして、
不必要に動揺してしまった。

そんで、明日はクリスマス・イブ、と。


忘年会

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年に一度の楽しい楽しいX'masスペシャルであった。

今年のモチーフは「プーチンとマーチン」。

一人二役。出演・脚本・演出・小道具・監督をひとりでやる。当たり前だけど。

nozawa20091216.jpg

イケルかなと思っていたけど、Kindleは逃した。

その後は忘年会。たくさん人が来る。
こういう形式の忘年会は4回目で、今回の会場を使うのは2回目。
毎回幹事をやっていて、この仕事は自分にしかできないと自負している。

それでも到底自分ひとりでは賄いきれない規模なので、
他のラボメンバーや電通の佐々木さんなどに立ち働いてもらって
かろうじて成立させられている。

去年よりは効率よく動けたと思うのだけど、
食べ物・飲み物の需給予測は去年同様はずしてしまった。

忘年会が始まってから4時間ぐらいで疲れてしまって、
会場を抜け出して近くのファミレスでぼーっとする。
そのせいでちょっと罪悪感。

しばらくして戻ったら、だいぶ人が少なくなっていて、
それでやっと人心地ついた気がした。
それから自分の忘年会がはじまる。
友人とワインを飲みながらキリスト教のこと
こないだの合宿の話、ワインの話、フランス現代思想にまつわることなど
いろいろ話して楽しかった。

友人が持ってきてくれたワインを飲んでいたのだけど、
1時間か2時間かけてちびちびと飲んでいたら、
段々と味が変化していくのを感じて二人で感心した。
友人が持ってきてくれたChateau Smithというワイン。
エチケットがかなり特徴的。

2006_chateau_smith.jpg

コルクを抜いてすぐのときはそうでもなかったけど、
時間が経つと味がよくなってきてびっくりした。

あのワインのうつろいと、夜中に吐いた息の白さは、
きっと忘れないと思う。

今日も元気だカレーがんまい

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二日連続でランチがカレーだった。
なんか無性にカレーが恋しい年頃らしい。

昨日は五反田のCSLの近くにあるカレー屋さん。
少し前にも行った店。
(バターチキン&ナン - フェムトセカンド)

そのお店のカレー弁当、500円。

Parwatiのカレー弁当

500円はかなり安いと思う。
これもデフレってやつなのでしょうか。
あのあたりを歩いてみたら他にも500〜600円でお弁当を
売っているお店はあって、
きっとお昼時のサラリーマン&OLをターゲットに
しのぎを削っているのでしょう。

ところで、ナンが入っている紙袋の絵柄が可愛くて、これ。

Parwatiの紙袋のゾウ

ゾウのイラストが愛くるしい。

この紙袋をみて、はじめてあのお店の名前は
「Parwati Prema Curry」というのだということを知った。
パールヴァティ・プレマ・カレー。
「お母さんの愛のカレー」屋さんらしい。

あれはインドのお袋の味だったのか!!!
と、いたく納得した次第である。

そして、今日は本郷のダージリンで食べた。

本郷ダージリン

890円でタンドリーチキンとラッシーがついてくるからありがたい。
ナンのおかわりは50円。(安い!)

本郷のダージリンといったらまず思い浮かぶのがお店の狭さだけど、
いつのまにやら2号店がもとのお店のすぐ後ろにできていて、
今日はそっちで食べた。広々。

店のおじさんに聞いたら、2号店ができてもう1年経つと言う。
知らなかった。
本郷のあのあたりは気付いたらインドカレーの激戦地になっていて、
あのあたりだけで3,4軒はインドカレー屋さんがある。
インドの人たちがたくさん進出してきているのでしょうか?

日本のデフレとインドの興隆を感じてみる。

MatlabとOctaveに関するtips

|

カテゴリ:

備忘録的に、おそらく他の人にも役に立つだろうから。

ツッコミ歓迎

  • Matlabのコメントは%
  • function, if, whileなどの閉じ方はendfunction, endifなどではなく全てend
  • matlabには「++」という演算子がない?
  • octaveでpcolorコマンドでできるグラフはMatlabだとimagescで同じようにできるっぽい。こちらの方が断然よい。octaveのpcolorはバグがあると思われる。(10x10の行列を与えても9x9の画像がでてくる!)
  • と思ったらoctaveにもimagescというコマンドがあり、これはきちんと動作しているっぽい!

[重要]Octave で扱っているデータを保存して、それをMatlabで読み出す方法 Octaveのsaveコマンドを使えばいいのだけど、ちょっと骨がある。

  • [octave] save -mat temp.mat

と打つことで、temp.mat というファイル名で現在扱っているOctave上のデータをすべて保存できる。もし扱っているデータの一部、例えばRという変数だけ保存したい場合は

  • [octave] save -mat temp.mat R

とする。

ポイントは、まず「 -mat 」というオプションを付けてsaveコマンドを実行していること。-matを付けることでMatlab用のバイナリとして保存してくれる。 もう一つのポイントはファイル名として「.mat」という拡張子をわざわざつけていること。これはMatlab側からこのファイルを読み込むときに重要で、この拡張子が付いていないとascii形式のテキストデータとして読み込もうとしてエラーになってしまう。

この保存したデータはMatlab上では以下のように読み出す。

  • [matlab] load temp

読み出すときは何のひなりもいらない。


何度も忘れ、何度も気づく

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すこーしずつ、実験データが集まりつつあり、
そのデータの入力作業もゆっくりだけど進んでいて、
昨日はそのある程度まとまってきたデータをグラフ化して、
しばらく眺めていた。

「パターンと逸脱」という観点から何か言えないかと模索している。
(”差異と反復”みたいでかっこいいでしょ)

もしかしたら少しは前にすすんでいるのかもしれない、と思ったりするけど、
根っからの悲観主義者なので、
かすかに光る希望の灯火は片っ端から消してまわる。
ぬか喜びはしたくない。
そうしてでも再び燃え上がる火が本当の希望であろう。

* * *

12月になった。
嫁は今日から産休に入り、あと10日もしたら里帰りする。
結婚して1年。
夫婦水入らずの時間もそろそろ終わり、別のフェーズへと移行する。
そうなって初めていまのこの時間が二度と戻らないものだということに気づく。

だけど愚かにも、
これから先も何度もそのことを忘れ、
何度も再び気づく瞬間に出会うのだろう。

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