The Destination is unknown. The Journey is the Reward.

Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0190217 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

2009年9月アーカイブ

Mac 対 夏、終了

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なかなか本質的なところまで手が届かないけど、
焦らずに。

段々と生活のリズムができてきた。
夕方の6時頃になると「夕飯作らなきゃ」と家に帰るので、
そこが中心になって、その前後の過ごし方が決まってくる。

ガキの頃は毎日同じことをするのが耐えられなかったけれど、
いまはそれが苦にならない。
たぶん、毎日同じに見えて毎日違うことをしているから。

夕飯作って、食べて、片付けてのち、
なんとなくだらだらしていると
あっという間に時間が経っていることが多い。
その時間をもっと意識して過ごさないともったいないという事に気付く。

それにしても涼しくなった。
自転車に乗っていてもほとんど汗をかかなくて
風が気持ちいい。
最近は五反田駅までは自転車で、
そこからは電車という手段で移動している。
ここのところ、天気もいいし。

暑さとの戦いも一段落である。
Mac VS 暑さの戦い。

Macは重い負荷をかけると熱くなるのであるが、
夏はそれが特にひどかった。
一定以上の熱さになるとCPUの処理速度が自動的に遅くなるよう変更される。
そのことをはじめはしらなかったので、
夏の熱さが本格化しはじめたころは原因不明のフリーズ or 極度の速度低下に
悩まされたものだった。

最初はファンの回転数を強制的に上げることで
熱くなったCPUを冷やそうとしていたのだけど、
Maxの回転数にしたところで変わらなかったし、
回転数が高いままでいるとFanの寿命が縮むという話を聞いたので、
ほどなくしてやめた。
Fanの回転数はFan Controlという
ソフトで変えることができる。

そんで、代わりに冷たいものを当てて冷やすという
至極原始的な方法でMacを冷やした。
冷凍庫に入っているアイスノンをMacの下に敷くという、
精密機械に対してそんな荒っぽいことしていいの?という暴挙といえば暴挙。
当然、アイスノンのまわりには結露した水滴がついたりするわけで、
やっぱり危険だったことは確かだろう。

smcFanControlというソフトで
常時ファンの回転数と温度をモニタし、
熱くなってきたらアイスノンをMacの下にひいて
強制的に冷やすということをしていた。
アイスノンは1時間おきぐらいに変えないとダメ。

温度をモニタしていると72度ぐらいまで上がる。
確かにキーボードに乗せている手に軽く苦痛を感じるくらい熱い。
そして最高回転数の6200回転でファンは回っているのに
いっこうに温度は下がらないのであった。

いまもファンはMAXの6200回転で回っているが、
温度は56度程度に抑えられている。
(それでもちょっと熱い)

Macに優しい季節に移ろっていくことよ。

平日回帰

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シルバーウィークも終わり、その後の週末も終わり、
これでやっと"普通な時間の流れ"が戻ってくる?

シルバーウィークが長くて、生まれて初めて
連休というものを疎ましく思った。
休日だと研究室に入れないのがすごく厄介。

研究室にいかなくても研究はできるのだけれど、
(実際、そういうやり方で3年ぐらいはやってきた)
最近は研究室に顔を出すほうが生産性が上がるような気がする。
背後でラボのメンバーの気配を感じながら作業をすると、
1人でなんの気兼ねもなく作業するよりも
緊張感があって良い気がする。

といっても、ほとんどの場合、
バイトやら何やらで研究室に滞在できるのは1時間とかなのだけど。

金・土・日は研究とは全く関係ない過ごし方をした。
先物取引市場の理解とJavaのプログラミングスキルが少しよくなった。

手帳に書き殴る

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今月の頭ぐらいに手帳を買った。

スケジュールの管理は、
Macが手に入ったM1の頃から、
ずーっと「iCal」というMacにはじめから入っているカレンダーソフトを使って
やっていて、それでうまく回っていた。
かれこれ3年以上。

MacがPowerBookからMacBook Airになって、
さらにiPhoneを購入した辺りから、
Macを開くのが億劫になってきて
必然的に、iCalでスケジュールをチェックしたり、
スケジュールを書き込んだりするのをさぼりがちになり、
結果、きちんとスケジュール管理が出来ない状態になってしまった。

スケジュールというものは漏れなく一点に集約しておかないと意味がなくて、
守備率が9割ぐらいなら、まあ何とかなるけど、
全てのスケジュールのうちの6割から7割しか書いてない状態になると、
もうそれはスケジュール管理のシステムとして
破綻状態となる。(ということを思い知った)

それでしばらくiPhoneとMacを同期するとか、
自分で作ったSNSのスケジュール機能を使うとか、
単にA4の紙にその日のスケジュールを書くとか、
まあ試行錯誤してみたのだけど、
どうもうまくいかず、
ある時ふと、
「もしや今の時点で一番性にあっているのは手帳なのでは?」
と思いつき、気になっていた手帳があったので、
渋谷のLOFTで買って使い始めた。

ずっと大昔にも手帳を使っていた時期があって、
しばらくはうまく行っているのだけど、
途中で飽きてやめてしまうということが3回ぐらいあった。
手帳を書き出すと凝ってしまうので、
あらゆるスケジュールを完璧に手帳に記述することに
情熱を燃やしてしまう。

そうすると手帳の中のスケジュール管理は完璧になるのだけど、
その作業のお陰でスケジュールを全部覚えてしまって、
その完璧な手帳を再びみる必然性がなくなってしまう。

せっかく労力をかけて
未来に見たときにスケジュールをばっちり確認できるように作ったのに、
覚えてしまったせいで手帳は開かなくなってしまうという
本末転倒な事態が起こる。

そうすると、どうも労力に見合った恩恵が受けられないような気がしてしまうので、
手帳の"手入れ"をする気力が衰え、
いずれ机の上の肥やしになる。

今回はその轍を踏まないように適度に力を抜いてやっています。
代わりに、思いついたことをガシガシと書き殴るということをしている。
どちらかというと日記帳っぽい使い方をしている。

そういう使い方をするようになって、
書字運動の持つ独特の感覚を実感した。
後で見るためとか誰かに何かを伝えるためではなくて、
ただ書くために書く、という純粋な書字運動をやっていると、
次第に心が澄んでいくような感覚がする。

ものの5分ぐらいスケジュールをチェックしつつ、
思いついたことをワシワシと書き込んでいくと、
わりと急速に没頭していって、
ふっと気がつくと頭の中がすっきりしたりしている。

いつまでつづくかわからないし、
これがベストなスケジュール管理の方法かどうかもわからないけど、
今の自分の気分にはすごくあっていると思う。

いつまで続くかな。

連休プログラマー

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連休が終わる。

岡崎での意識のワークショップは
いろいろと収穫があった。
研究のことだけじゃなくて、
何人も同年代の人としゃべって元気がでた。

去年食べたひつまぶしをまた今年も食べることができて、
うれしかった。
ワークショップが引けた後、
友人たち4人と連れだって30分弱バスに揺られて、
降りてからも少し迷って、辿り着いたうなぎのお店は
繁盛していた。

岡崎から帰ってきて次の日は
何となく自転車で駆けたくなって、
家から新宿まで行って、ジュンク堂と紀伊国屋を物色して
また自転車で帰ってきた。
さすがに疲れた。

それから二日間はプログラミングばっかりやっていた。
ちょっと前から「あれ?もしかして、あのプログラム書けるんじゃ?」という
気がしていて、それで手を出し始めたのだけど、
やはりちょっとやそっとじゃできなくて、
もがいてもがいてなんとかここまでいった。

これができても自分の実験とは直接関係ないのだけど、
たぶん石川くんはよろこぶ。

わざわざこんなのを作ったのは習作としてで、
もうすこし使えるようになれば、
視覚系の心理物理・認知実験はさくっとできるようになって、
そうしたらもっとポップにいろいろな実験を試したり追試したり
できるようになるんじゃないかという気がしている。

もちろん、視覚系の実験は長い伝統と蓄積があって、
色の再現性や光の輝度や、視野角、モニタの反応速度など、
いろいろと厳密にやらないといけないのはわかるけれども、
それでも、今の自分にとってはいろいろとやって
実際に手を動かして自分で感触を確かめてみるというのは
絶対必要だと思った。

OpenGLは画面に何かを表示する方法と、
キーボードやマウスから入力する方法、
それをリアルタイムに受け取って表示を変化させる方法、
ミリ秒〜数十ミリ秒オーダーの時間精度で計測や視覚変化を起こせる方法が
提供されていて、まさに視覚実験にうってつけ。


基本的な使い方を覚えれば、
あとはそれの組み合わせ次第でいろいろな実験が手軽にできる
ツールだと思う。

今はC言語でOpenGLのプログラムを書いていて、
それでけっこう頭が爆発しそうになっている。
同時並行でObjetive-Cも勉強していたりして、
脳みそがへたり気味。

結局Perlはすっごい簡単な言語なんだなーということが
改めてわかった。
メモリの管理とか配列のサイズとか全く気にしなくていいもん。
その分、Cの方が断然高速に動くことも実感。
ただしそれもトレードオフがあって、
コーディングの時間が短くすませたいなら圧倒的にPerl。

C言語をやるひとはポインターでよくつまづくと人は言う。
そしていままさにそのあたりを全力でつまづいています。

日本版ASSC

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岡崎からです。

この生理研の研究会は去年も来ていて
その時はやっすいホテルに泊まったのだけど、
禁煙室なのにたばこ臭いは
布団はぺらぺらで寒いは、
門限があって夜の外出が制限されるはで、
いいことがなかった。
その教訓を生かして、今回は別のホテルにしたのだけど、
こちらはかなり快適。よく眠れた。朝焼けが超絶きれいだった。
駅から遠いけれど無料の送迎バスがある。(今気付いた)

ちなみに石川くんはオレが去年泊まったホテルに泊まっているらしい。
(合掌)

研究会はこういう手のものにしては
驚くほど参加者の平均年齢が低くて、ASSCのような感じ。
たぶん参加者の大部分は大学院生なのではないだろうか。

懇親会では知っている人としかしゃべらなかった。
それでも今年は茂木研のメンバーが他に数名いて、
さらに東大とか三宅研とか玉大とか理研とか慶応の知り合いのひともいて、
「ジ・アウェーイ!」と叫びたくなる感じはなかった。
(何故か定冠詞)

知らない人に話しかけようにも
「1年半研究してないっす」というと
自分も相手も気まずくなりそうなので
終ぞそうすることはできず。

いや、はい、わかっております。
これからがんばります。

研究の秋ですなあ〜。

明日は岡崎

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バイト行って、夕飯作って。
今日は肉豆腐。おいしくできた。

いま、C言語を速習中。
へらいさんの「独習C」を借りてきた。
C言語のポインターでつまずく、という話はよく聞くけど、
Perlのリファレンスのことだろ?
だったらわかっているから大丈夫、と思っていたら、
やっぱり結構ややこしい。

C言語は基礎をきちんとやったことはなくて、
今回そういう基本的なことを押さえてみると、
いろいろと目から鱗が落ちる。

確かにCからみるとPerlは異常な言語だ。
変数の頭に「$」とか「@」とか「%」とかをつけて方を区別しているのとか、
C言語しかやったことない人からみたら
まったく意味不明だろう。

Perl使いがC言語で一番頭を悩ませることは
メモリの管理をしたり、ある変数が占めるバイト数をきちんと把握してないといけない
ということだろうと思う。
Perlだとメモリの管理は一切しないし、その変数が何バイトなのか、
気にすることは一切ない。

ポインタがインクリメントできることに度肝を抜かれたんですけど・・・。


明日は岡崎(愛知県)の生理研に行きます。
NIPS International Workshop for Scientific Study of Consciousness

この生理研ワークショップは今年で3回目の参加か。
いつも1人なのだけど、
今年は茂木研のメンバーもけっこう参加するみたい。
まあ意識の研究会だからね。
でない奴はもぐりだ。

深夜の秋の風が涼しく

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ゼミ。

論文紹介の担当で、自閉症の子供の運動学習と汎化の関係の論文を紹介。

論文を読むのにかなり時間がかかったけど、
論文自体はきちんと読めたと思う。

論文の最初の問題提起と取った手法、
実験結果、その結果の解釈と一般的な議論という
論文の一連の流れとロジックをきちんと把握しつつ
読めたという気がした。
こんなにクリアに論文を理解できたのは久しぶり。

残念ながらおもしろがってはもらえなかったが。

まだ、面白い論文とはなんなのか、
どうしたら見つけられるのか、
そういうものはわからないし、
わかるようになってきている気もしない。
(わかるような気がしたときもあったけど、
たぶん勘違いだった)

いまはただ、
1本の論文をきちんと読むということがおぼつかない。
それがもっと早く確実にできるようになれば、
面白い論文をみつけられるようになるのだろうか。

涼しい夕べ。

竹の子

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三日目の夜に晩ご飯をいただいた竹富島の食堂「竹の子」の
ブログに、写真が載ってる。

出来事です!|竹富島のそば処竹の子です(^ー^)<

返るときにおじさんが記念に写真とりましょう!といって下さって、
みんなで店の前で写真撮影。
みんなすごい笑顔。

ブログに載せるから見てね!て言われたので、びっくりした。
竹富島もインターネットができるのか!!

40匹のヤドカリ

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カテゴリ:

竹富島から戻ってきた。

ビーサン(無印良品)、Tシャツ、ハーフパンツ、髭ぼうぼう。
自分の出で立ちに気付いて、思わず天を仰ぎ見た。
まるで昔の誰かさんみたいじゃないか。
昔の自分の弔いが完了した気がする。

合宿はいろいろと番狂わせがあって、
合田研の菊池くんが急遽参加することになった。
(どうせ明日のクオリア日記には名前がでるので、
伏せなくてもいいや)

1日目は石垣島で一泊し、夕日を浜辺で眺めたあとに宴。
2日目はシュノーケリングを楽しんだあと、
茂木さんと合流して竹富島に移動。
3日目は北の浜を探検したり、ヤドカリ拾いをしたり、シエスタしたりした。
4日目の今日は茂木さんと佐々木さんが早朝に帰って行き
残ったメンバーは思い思いの時間を過ごした。

最終日の今日は、みんなが島の方々に散っていく中、
宿の近くの日陰でぼーっと突っ立っていたら、
菊池くんが「氷買ってきてさ、泡盛飲もうよ」と爽やかに言う。
それで昼間から、それも午前中から泡盛をかっくらっていた。
(今回の合宿で菊池くんは
かなりの酒飲みだということが判明した。)

3日目の午後はみんながマルオミナエシの貝拾いに熱中する中、
ヤドカリ集めに精を出した。
こないだの波照間以来、ヤドカリがかなり気に入っている。

いっぱいヤドカリを集めて
それを茂木さんが脱いだ靴にこっそり仕込んで驚かせる
というイタズラを考えつき、実行した。
しかし、ヤドカリを靴に入れると、
入れる端からわらわらと這い出てしまって、
企みは簡単にばれてしまった。

茂木さんが靴をひっくり返すと、
40匹はあろうかという大量のヤドカリが
ドサドサドサーと砂浜の上に落ちた。
そして蜘蛛の子を散らすかのように逃げていく。

各々のヤドカリは勝手に振る舞っているはずなのに
マクロにみると見事に全方位に均等な配置で拡散してゆく。
その様子はまるで芸術作品のようだった。

五反田に戻ってきて、辺りを見回して、
以前とは違った風に見えている。

戻ってくる場所がはっきりした。

そして、しばらく続いていた非日常モードが
やっと日常モードに戻ったのを感じた。

研究がんばります。

涼し

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涼しくなったお陰か、
ぐっすり寝られるようになった。

いつも明け方の新聞配達のバイクの音が聞こえて
すっごくイライラするのだけど、
今日はそれすら聞こえなかったので、
かなり深く眠っていたのだろう。

新聞の宅配っていつまでやるつもりなんだろう。

今年は9月になった途端に涼しくなった。
いつもだったらまだこの時期は、
残暑がどうのこうのといったりしている時期だ。
こうなると地球温暖化もしばらく忘れられることだろう。

明日から沖縄に行きます。
茂木研の夏合宿。
竹富島に行きます。

沖縄はまだ暑いだろうか。

All's right except my study

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結婚式のときに友人たちが
「今度新居に遊びにいくからね〜」
と言って、それに
「いいよいいよ〜」
と応じたら、ほんとに来やがった。

(こういうやりとりは大抵社交辞令で終わる)

ので、嫁と一緒に全力で歓待してやった。

久々にピザを焼いて、
シャンパンとか白ビールを飲みながら食べる、
最高に天気の良い午後だった。
絵に描いたような”友人たちとのピザパーティ”だった。

そんなわけで今の生活は
良くできた嫁と気の置けない友人達に囲まれて
順調この上なく、すべては事もなし。

だったらいいのだけど、
プライベートは良くても仕事(研究)の方は
完全に停滞中である。
1年半以上進展なし。

もはや野澤家の不良債権である。
学位取得の見込み無し。
取れたとしても、その先ノープラン。

あーあ、どうしようか。
周りでは、博士をやめていく友人が増えてきて、
そろそろ自分も潮時か?とか思う。
でも、踏ん切りはつかない。

ポップ・モード

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一ヶ月ぶりにもぎけんPodcastを更新した。
それから、Googleリーダーに溜まっていたブログをいくらか読んだ。
他人のブログも一ヶ月ぐらい見ていなかった。

もしかしたら結婚式は思っていた以上に
大事(おおごと)だったのかもしれない。

嫁は次の日の午後には出社して、
あっという間に通常モードに戻ったというのに、
オレはいまだに50%ぐらいの復帰率である。

ただ、7月以前の自分に戻れるのかというと、
それもたぶん無理で、
それはなんでかというと、
7月にある人から衝撃的な発言を聞いてしまったからである。
(発言の内容が衝撃的だったわけではなく、
 その人物とその発言内容のギャップが衝撃的だった)

その衝撃発言を聞いて
「もっとポップになろう」と決めた。
ハイカルチャー・サブカルチャーの区分け無しに、
いままで敬遠していたものもともかく一度は受容してみよう、
と思ったのである。

そのお陰でもろもろの時間配分は大いに乱れた。
それもあって復帰に時間がかかっている。
(すでに違うアトラクタステイトに入っていて、
 そもそも復帰しないかもしれない)

しばらく「ポップ・モード」でいて気付いたことがある。
ある作品が良いか悪いか判断することの難しさである。

あったりまえのことなんだが。

ある作品が良いか悪いか?
好きか嫌いか?
面白いか面白くないか?

それらの判断は似ているようで違っている。

良いから好きなのか、
面白くないから嫌いなのか、
好きだから良いのか。

そもそもそんなことを考えること自体、
ポップな在り方からはかけ離れている。
目の前に差し出されたものをそれ相応におもしろがったり、
楽しんだりするのが、正しいポップな在り方だ。

そのことを頭の隅に置きつつ、
もうすこしポップ・モードでいてみよう。
端からみたら悪趣味なやつにしか見えないだろうが。

でもそれが生物としてはまっとうな態度じゃないか?

あれは組物というらしい

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日曜日は選挙があったけど、
期日前投票で事前にすませてあって、
その日は千葉県の佐倉まで行ってきた。

国立歴史民族博物館というところで、
日本建築は特異なのか」という展示をやっていたので、
それを見てきた。

お寺とか神社とか古い建築を見るとき、
すっごく注意して見る部分があって、
それがこれである。

CIMG3628.JPG

これは京都御所のどこかで撮ったやつ。
この、柱と屋根が接するところにある太くて複雑なあれ。

名前はしらないのだけど、これがすきなのである。
奈良の五重塔を見たときに、
ここが異様にかっこよかった。
やたら入り組んでいて複雑なのに豪気なかっこよさがある。

それ以来、寺とかそういうものを見るときはここに注目するようになった。
注意してみるようになると、これは奈良とか平安とか古い時代の建築に多く、
江戸の頃の建築では滅多に見ない。

たぶん、古い時代にはその建築を成立させるためにそういう構造が必要だったのだけど、
時代を下るにつれて技術が向上したりあたらしい構造が生み出されて、
そういう構造は必要なくなった結果、
それは姿を消していったのだと思われる。

そんなわけで、昔からそれが気になっていたところに
「日本建築は特異なのか」展のポスターが目にとまった。

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まさに、あれである。
この展示会に行けばあれの正体がわかるんじゃないか!という期待を胸に、
浅草線と京成線を乗り継いで行ってきた。

浅草線と京成線は繋がっていて、
乗り継ぎはあるけれど乗り換えはないので、
何気に楽に行けた。

この展示は、日本と韓国と中国の古い建築を比べることで
日本建築は本当に特異なのか?という問いを考える展示である。
展示の詳細はめんどくさいので書かないが、
いろいろ勉強になりました。

で、肝心のあれだが、あれの正体がわかった。
なんと、あれの構造を発泡スチロールの模型で実際に作ったり崩したりできる
展示もあった!
組物好きにとっては垂涎ものの展示であった。

それで、あれの名前は「組物(くみもの, bracket system)」という名前だということがわかった。
そのまんまだ。
組物は主に「斗(ます, bearing block)」と「肘木(ひじき, a bracket arm)」からできていて、
それがいくつも組み合わさってあのような構造になっているらしい。

要は肘木を置いて、その両端に斗を置いて、
その斗の上にさらに肘木を重ねて、
柱が屋根を他の構造材も含めて支えられるようになっている。

その肘木と斗とその他の構造材との組み合わせ方は一通りではなく、
和様とか、大仏様とか禅宗様などがあるらしく、
建築ひとつひとつで少しずつ違うらしい。
また、中国や韓国など国による違いもあるらしい。

この展示のパンフレットを買ったら、
ご丁寧にCGで組物の構造を解説してくれている。

EPSON129.JPG

というわけで組物萌えな1日でした。

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