フェムトセカンド #七味とーがラジオ / @melonsode

The Destination is unknown. The Journey is the Reward.
Author: 野澤真一 / NOZAWA Shinichi , version 2.0220330 / Podcast: 七味とーがラジオ / twitter: @melonsode

2009年7月アーカイブ

ほとんど切っただけか茹でただけ

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熱くべとべととまとわりつく空気が、
嫌っていうほど夏な夏である。

先週末に嫁の実家からどっさりと野菜が送られてきたので、
夕飯の材料には事欠かない。

嫁の実家は新潟で、なんといっても枝豆がおいしい。

とおもろこしと枝豆を茹でて、塩を振る。
それだけでおいしい。

きゅうりが大量で、毎日ひとり一本を割り当てにしても
なかなか消費できそうにない。
きゅうりは味噌を添えるだけ。

水菜とトマトとパプリカもあったので、
ザク切りにしてサラダにする。
その中に鶏のモモ肉を焼いたのをスライスして入れた。

鶏肉の焼き方に関しては毎回難儀しているのだが、
今回はうまくいった。
すこしきつめの高温にして、皮のほうを下にして
少し長めに蓋をして焼いたら、
皮がパリパリでジューシーな焼き加減になった。

小鉢の中にでん!でん!でん!と
ほとんど切っただけか茹でただけの野菜が
はち切れそうに盛られていて、
それを嫁とふたりでひたすらむしゃむしゃもきゅもきゅと食べる。

律速になるのは咀嚼する部分だけで、
まるで咀嚼のスピードを一定にするかの如く、
手と口と喉を動かす。
嚥下して口に食べ物がなくなったら即座に口に別の何かを詰める。

木の実をかじるリスか、
草をはむ牛みたいだなあと、
内心笑いながら食べた。

夏で、夏野菜の季節。
食欲の夏。

Octaveで濃淡グラフ

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少し前に作った図と同等の図。

matrixOct.png

以前作った図
HTMLのTableタグ自動的に生成するPerlのスクリプトを
駆使して実現していたんだけど、
今回はこれをOctaveで生成することに成功した。

以下、メモ的に。

Octaveの軸の設定

  • 軸の設定の仕方は axis( [0 10 0 10] ) でOK。最初の二つがx軸のmin,max、後の二つがy軸のmin, max
  • 3次元の場合はさらに axis( [0 10 0 10 -10 10] ) と数字を6個にすればOK。
  • axis( [0 10 0 10], "square" ) とすることで、グラフが正方形になる
  • squareの他に、equalとnormalがある。
  • axis( [0 10 0 10], "square", "ij") とすることで、y軸の向きが反転する
  • x軸の向きを変えるのはコマンドはなかった
  • [h, va, na] = __plt_\get_axis_arg__("axis") とやってhを取得し、 set(h, 'xdir' , 'reverse') とやれば無理矢理 x軸の向きを反転することはできた。

Octaveの濃淡グラフ

  • 今回は pcolor(0.5:1:10.5,0.5:1:10.5, matrix) とやって表示している。matrixは10x10の行列
  • pcolor(x, y, matrix)
  • x,yの生成にはmeshgrid関数も使える
  • x, y はmeshgridで生成した行列でもベクトルのままでもどちらでもいいみたい
  • 色はおそらくデフォルトだとカラーで表示される。
  • colormap("default")と打つと、カラーのグラフになる
  • colormap(gray)と打つとグレースケールになる(grayは関数)
  • 今回のは赤が濃くなるようにしてあるが、これはRは1で固定、でGとBは1から0.11刻みで10段階に変化させたものを使用した。(3列10行の行列)
  • そのような色テーブルをcolormap(red_grad)というように行列で渡せばカラースケールは変わる

matrixColor.pngmatrixGray.png

参考サイト

そのほかメモ

  • Octaveであまりの計算はrem(x, y)。
  • たぶんOctaveのバージョン3になってから2のころと様子が違うんだろうなと。
  • __gnuplot_set__みたいな記法があったけど、たぶんもう使えない?

左右ソリコミ勢力の共謀

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最近、抜け毛が激しいのである。

風呂で髪を触ると、手にこそばゆいかゆみを感じて、手をみると
抜け毛がついているというのはよくあることだけど、
それもたまにであった。
ところが最近は髪を触ると必ず手に付くのである。

でもまあ厳密に定量的にやったらそうでもないのかもしれないし、
そういう感じがするだけで気のせいってこともあるし、
と自分でも半信半疑な部分はあった。

だがしかし、今日はなんだか決定的だったように思う。
髪の毛を洗った後の洗面器の中と
お風呂から上がった後のバスタブの中をただよう髪の毛をみて
もう確信してしまった。

抜け毛は激しい!

体感的にはかつての10倍になっている!
なんかいままでと桁が違う量の抜け毛をしている気がするのである!

というわけで、全国の野澤真一ファンのみなさまごめんなさい。
もうそろそろサラサラヘアーの黒髪は維持できなくなりそうです。
野澤・ジャニーズ・真一は本日をもって引退します!

洗面所の鏡で髪の毛をオールバックにしてまじまじと生え際をみる。
すでに1cmぐらい後退している気がする。

よくよく考えれば、うちの親父は30代前半ですでに、
おでこがかなりアクロバティックに版図拡大をしていたのである。

通常は反目するはずの右ソリコミ勢力と左ソリコミ勢力が、
勢力拡大の途中で進行する方向を反転、
協力路線に転じた結果、
右ソリコミと左ソリコミが中央の運動前野(頭頂のすこし前)あたりで結合!

図解

そのため、前頭前野付近の頭髪は
他の頭髪から分断されるという憂き目に・・・。
この時点でおでこ陣営と頭髪陣営の勝敗は決しており、
いまや頭髪陣営は見る影もなく・・・。

photo.jpg

今年還暦の親父(写真右)と、茂木さん(写真左)
もじゃもじゃとツルツルの対比が鮮やかだ。
(嫌みのようにアインシュタインももじゃもじゃだ)

きっと、血は争えない。

オレ未来予想図、34年後。

OctaveをMacにインストールする [X11 or AquaTerm]

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以前にも同じ内容の記事を書いたけれど、
今回気づいたことがあるので再度書きます。

過去の関連記事はこちら。

gnuplot can't show graphs - 2008年9月15日
How to install "Octave" in Mac OS X Leopard - 2008年9月17日

***************

で、今回の作業環境はこちら。

iMac
Mac OS X 10.5.7
3.06 GHz Intel Core 2 Duo
4GB 1067 MHz DDR3

***************

インストールはHow to install "Octave" in Mac OS X Leopard - 2008年9月17日の記事で書いた内容とほぼ同じです。

インストール方法

1.以下のページから「octave-3.2.0-i386.dmg 」をDLしてください。(26.6M)
(intel Macじゃない人はoctave-3.2.0-ppc.dmg の方をDLするんだと思います)
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=2888&package_id=237839
or http://sourceforge.net/projects/octave
以前記事を書いたときはバージョンが3.0.2でしたが、今は3.2.0が最新みたいですね。

2.このdmgファイルをマウントしてください。

3.「Octave.app」というファイルをアプリケーションフォルダにドラッグアンドドロップしてください。これで、Octaveのインストールは完了!

4.Gnuplotがインストールされていない場合:octave-3.2.0-i386.dmgにgnuplotが含まれています。octave-3.2.0-i386.dmgの中のextrasフォルダを開きます。そのなかに「gnuplot-4.2.5-i386.dmg」というファイルがあります。これをマウントします。

5.「Gnuplot.app」というファイルをアプリケーションフォルダにドラッグアンドドロップしてください。これで、Gnuplotのインストールは完了!

以上でOctave, Gnuplotのインストールが完了です。

これでインストール完了なのですが、このままだと使い勝手が悪いし、
たぶんグラフが表示されません。

.bash_profileにAliasの設定をする

今のままだとアプリケーションフォルダの中のOctaveやGnuplotの
アイコンをダブルクリックしないとOctaveやGnuplotを起動できません。
あるいは、ターミナルで長ったらしいコマンド名を書かなければいけません。

アプリケーションフォルダのアイコン:
oct-gnu-app.png

ターミネルで長いコマンドを打つ:
oct-com.png

それではめんどくさいので、ターミナルで octave と打つだけで、
octaveが起動できるように設定します。

1.ターミナルを起動

2.フォルダを移動せずに「pico .bash_profile」と打つ。

3.そこで以下のように入力する。

alias gnuplot="/Applications/Gnuplot.app/Contents/Resources/bin/gnuplot"
alias octave=" /Applications/Octave.app/Contents/Resources/bin/octave"

入力したら、「control + O」を押す。
.bash_profileに保存するか?と聞かれるので、
そのままエンターキーを押す。
そして「control + X」を押して終了。

これでoctaveと打ったりgnuplotと打つだけで、
そのソフトを起動できるようになります。
ただし、この設定は次に新しく開いたターミナルウィンドウから有効です。

この.bash_profileの設定に関しては以下のページを参考にしてみてください。
初心者にはわかりずらいかと思います。
.bash_profileはターミナルの環境変数の設定を記述するファイルで、
picoというのはターミナル上で動くテキストエディタで、
他にもviやemacsなどがあります。

gnuplot can't show graphs - フェムトセカンド
ターミナルのことを調べてみた。 - ザリガニが見ていた...。


X11かAquaTermを設定する

もしAquaTermでグラフを表示したい場合はいまのままだとダメです。

OctaveとGnuplotはデフォルトではAquaTermでグラフを描画する設定になっていますが、
何もしていない状態のMacにはAquaTermが入っていません。
なので、AquaTermをインストールします。

1.下記のページからAquaTermをDLしてください。
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=39915
or http://sourceforge.net/projects/aquaterm/

2.dmgをマウントし、AquaTerm.pkgをダブルクリックしてインストール!

以上でAquaTermのインストールは完了です。

もしX11でグラフを描画したい場合はAquaTermはいりませんし、
X11はMacに最初からインストールされているのでインストールは必要ありませんが、
.bash_profileに設定が必要です。

以下の手順で設定を追加してください。

1.ターミナルを起動

2.フォルダを移動せずに「pico .bash_profile」と打つ。

3.そこで以下のように入力する。
(既に何か入力してある場合は、一番最後に追加する。)

export GNUTERM=x11

入力したら、「control + O」を押す。
.bash_profileに保存するか?と聞かれるので、
そのままエンターキーを押す。
そして「control + X」を押して終了。

参考:http://slashdot.jp/science/comments.pl?sid=38...

これでX11にグラフを描画することができます。
ただし、この設定は次に新しく開いたターミナルウィンドウから有効です。

もしX11からAquaTermに戻りたい場合はこの行を消すか、
「export GNUTERM=aqua」に書き換えればOKです。

X11とAquaTermの違い

X11を利用するのとAquaTermを利用するのはどちらがいいか?と気になりますが
それぞれ利点があります。

X11は3次元でグラフを描画した際などに、
グラフ上をマウスでグリグリやるだけで視点を変更できます。
たぶんそれ以外にもインタラクティブにグラフを変えることができるのだと思います。

AquaTermを使うと、PDFやEPS形式吐き出したり、
そのまま印刷したりすることができます。
また、X11よりはこちらの方がグラフがきれいらしいです。

好みややりたいことによって使い分けるといいと思います。

Octaveを終了すると...

補足ですが、X11の場合はOctave中でグラフを書こうとすると
X11が自動で起動し、Octaveを終了すると自動でX11も終了します。

これに対してAquaTermの場合、自動で起動はするのですが、
Octaveを終了してもAquaTermは起動したままで残ってしまいます。
これはどこかで設定をすることで自動でAquaTermを終了するように
することはできるのでしょうか?
どなたか知っていたら情報をお願いします。

それから、AquaTermはOctaveが起動中に終了してしまうと、
そのOctaveからはそれ以上グラフを描画することができなくなって
しまうので注意が必要です。
その場合はOctaveを起動し直してください。

Octaveでグラフを描画する簡単なコマンド

最後に、Octaveを使い慣れていないひとの為に、
さっとグラフを描画するコマンドを書いておきます。

plot(sin(1:100))

これだけで、sin(x) を描画できます。

sin.png

xが1, 2, 3, ... , 100と目が粗いのでギザギザしたsin関数になっています。

====================================================
追記 2012年8月17日

この記事を書いてからすでに3年経っていて、
この情報も相当古いと思われる。
実際、この通りにやったのに動かないという声もちらほら。

僕自身も、2008年製のMacBook Airでは気づいたらGNUPLOTが動かなくなっていた。
描画ソフトとしてAquaTermを指定しているにも書かわらず、
X11で描画しようとしていて見つかりませんてきなエラーがでる。

しかし不思議なことに、その環境をそっくり引き継いでいるはずの
2010年製のMacBook Proだときちんと動いたりする。
いみわからん。

博士課程を事実上ドロップアウトしてから、
Octaveを使う機会はめっきりなくなってしまったので
放置していたのだが、久々にOctaveをいじってみたら、
そのような状態を発見し、いらだっております。

少し調べてみたけど、どうしたら治るかわからん。
直し方はわからないがこんな記事を見つけた。

Octaveのオンラインマニュアル
15.1 Introduction to Plotting

Earlier versions of Octave provided plotting through the use of gnuplot. This capability is still available. But, a newer plotting capability is provided by access to OpenGL. Which plotting system is used is controlled by the graphics_toolkit function. (See Graphics Toolkits.)

The function call graphics_toolkit ("fltk") selects the FLTK/OpenGL system, and graphics_toolkit ("gnuplot") selects the gnuplot system. The two systems may be used selectively through the use of the graphics_toolkit property of the graphics handle for each figure. This is explained in Graphics Data Structures. Caution: The FLTK toolkit uses single precision variables internally which limits the maximum value that can be displayed to approximately 10^38. If your data contains larger values you must use the gnuplot toolkit which supports values up to 10^308.

だそうです。

以前のOctaveはgnuplotを使ってグラフの描画を行なっていたし、
今もそれは利用可能だけど、
OpenGLを使ってグラフを描画する方法も利用可能になったよ!

だそうです。

OpenGLの方を使えばGNUPLOTとかAquaTermとか気にしなくていいんじゃない?
とか思うんですが、誰かやってみてください。(投げやり)

Octaveを最新バージョンにして、

graphics_toolkit ("fltk")

と打てばOpenGLの描画になるそうです。

木漏れ日

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先日京都に行ったとき、
泊まったホテルで朝食を食べているときに
素敵な木漏れ日を浴びたので、撮ってみた。


自分語りを許して

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しばらく締め切りや危機感に圧迫される日々であったが、
今日でとりあえず一段落した。

これで気を抜き過ぎて、この後に控えている山場まで
その腑抜け気分を引きずらないようにしなきゃいけないし、
さらにはその山場が終わっても人生が終わるわけではないということも、
きちんと理解していよう。

最近はストレスや疲れが溜まってくると
自分の心の様子や体の状態がどういう変化を起こすのかという
その入出力関係を自覚できるようになってきて、
うまく処せるようになってきた。

ストレスや疲れが溜まってくると暗澹たる気持ちになり、
ネガティブシンキング全開!となり、
さらに暴飲暴食に走ってしまうときもある。

どうもオレはずっと鈍感だったみたいで、
「ストレスや疲れをうまく自覚できていなかった」
ということに気付いた。

ストレスや疲れが原因でネガティブな思考回路になったり、
節操なく食べものやお酒を飲んでしまったりするのだけど、
その「ストレス・疲れ→ネガティブ思考・暴飲暴食」の因果性を
理解できていなくて、
ネガティブ思考や暴飲暴食は自分の本性だ!とずっと思っていた。

僕のことを知る人は、
それが割と親しい人であっても、
「野澤くんは、陽気でよく笑いよく喋る人」という印象を
持っていることがほとんどだけど、
自分としてはそれは半分しか当たってなくて、
「どうしようもなく暗くて救いようのない人」という側面も併せて
自分だと思っている。

そういう暗いトコロも割と愛すべき自分の一部分なんだけど、
ひょっとしたら「暗い側面も自分の本性の一部」というのは、
間違いなのかもしれない、と
駅のホームで電車を待ちながらチラリと思ったりすりようになった。

よく考えたら、鬱な自分が現れてきたのって、
中学の頃からなのだよなあと、ふと思い出した。
それ以前はもっと自信と勇気があって、
自分を肯定できていた。

そういえば、「自分をやっている」感覚が、
小学校とか中学のはじめの頃の自分に近い。
これは変化ではなく恢復だと思っている。

でも、何が良く作用したんだろう?
茂木研にいることで癒されたような気がする。
あ、でも急速に昔の自分に恢復しているこの感じと呼応するのは、
あれだ、結婚だ。
あー、そうかー。
確かに結婚前の数年間よりも
格段に健康的な生活してるよ。
家でご飯食べてるし、よく寝てるし。

なんだー、そうなのかー。嫁、ありがとう。嫁、ラブ。

なんか、のろけになっちゃったけど、
話を戻すと、
「なんか今、鬱々真っ盛りで自分を否定する考え以外浮かばないんですけどー!」
という状態になってしまうと、その性質上、
ネガティブシンキングのポジティブフィードバックループになってしまうのだけど、
そこで、
「ああ、それ、ストレスストレス。
 わーいって遊んで飯喰ってよく寝れば治るから。まじで。」
って処方箋を自前で出せるようになって、実際それが効く。

自己否定の感情って、
まさに自己を否定するものなので、
うまくいかないのが自分以外の外部的な要因であっても、
無理矢理自分のせいにしてしまうという厄介な性質があって、
本当の原因や因果関係を見る目を曇らせてしまう。
うまくいかないときは、真摯に原因を探らなければいけない。
自分に原因をなすりつけてお茶を濁しても何にもならない。

まあ、そういうわけです。

「うわー、鬱な気分〜」と思っても、
それが自分の本性なんだと酔うのではなくて、
今は一時的にイレギュラーな状態にいるだけで
原因を取り除けばもとに復帰するのだと、
そう思って行動することで、
僕は最近救われている。

* * *

OpenGLでのプログラムがやっと軌道に乗り、
やっと実験をやれそうな気配になってきた。

この夏にいろいろやったるでーと、
青い空を仰ぎ見る。

休日

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今日は体調が良く、午前中はばりばりと掃除機がけに精を出す。
汗がだらだら出てくる。

うーん、夏って感じ。

昼ご飯はおととい作ったカレー。

洗濯物が風に揺れる。

MacでOpenGLのプログラムを始める方法

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カテゴリ:

MacでOpenGLのプログラムを始める方法を紹介します。

OpenGLは2D, 3Dのグラフィックスの描画に特化したライブラリで、
C言語などから利用できます。
Macには最初からインストールされているので、
わざわざOpenGLとそれを動かすためのGLUTを
自分でインストールする必要はありません。(少なくとも10.5は。)

環境:
Mac OS X Lepard 10.5.6
1.8GHz Intel Core 2 Duo
MacBook Air

1.Xcodeを起動する。

2.新規プロジェクトをつくる

3.StandardToolを選択し、作成

Command Line Utilityの中のStandard Utilityを選択。
(プログラムをC言語で行いたいときはこれを選ぶけれど、
他の言語でやりたいときはこれじゃないんだと思う)

プロジェクト名は適当につけてください。
場所は例えば「~/Desktop/hogehoge」とすると
デスクトップ上のhogehogeというフォルダに保存されます。

4.既存のフレームワークを追加:OpenGLとGLUT

パネルが出てくるので、ギヤのマークのプルダウンをクリックして、
「追加 > 既存のフレームワーク...」をクリック。

フレームワークの中からGLUTとOpenGLを選択。(2回追加を行う)

追加されると次のようになる。

5.main.cにOpenGLとGLUTのヘッダを付け加える

OpenGLとGLUTのヘッダは

#include <OpenGL/gl.h>
#include <GLUT/glut.h>

となる。ここはWindowsと異なるので注意。

ヘッダを付け加えるのは別にmain.cじゃなくてもいいと思うけど、
(例えばmain.hというファイルを作ってそこに書く)
僕はC言語は詳しくないのでこうしています。

これで少なくともコンパイルはできるはずです。

6.コンパイルしてみる

Xcodeのコンソールを表示して(実行 > コンソール)、

「ビルドして実行」を押してみましょう。

コンソールに「Hello, World!」と表示されるはずです。

これでうまくコンパイルされるなら、
main.cの中で自由にGLUTとOpenGLのライブラリが使えるはずです。

OpenGLのプログラミングに関しては、
例えば以下のページを参考にしてみてください。

GLUTによる「手抜き」OpenGL入門

補足

OpenGLは当然ながらXcodeを使わなくてもできます。

例えばテキストエディタでC言語のプログラムをするときは、
プログラムの最初に

#include <OpenGL/gl.h>
#include <GLUT/glut.h>

というのを付け加えて、
コンパイルするときに、

cc -framework OpenGL -framework GLUT -framework Foundation program.c

というような引数をいろいろつけてコンパイルすればいい、のだと思うけど、
僕はC言語のプログラムには疎いので、
もしかしたらまちがっているかもしれない。

Xcodeを使うメリットはそう言ったコンパイル時の引数のことを
気にしなくても「フレームワークを追加」という操作で、
それが自動的に実現されることと、
プログラムのエラーを分かりやすく教えてくれるところと、
あとはプログラムが致命的なエラーを内包していても、
被害を小さく収めてくれるなど点があります。

ぼやき

僕はC言語は苦手で嫌いなので、
本当はOpenGLを得意なPerlで扱いたい。

PerlからOpenGLを扱うためのモジュールがあって、
それをPOGLという。

http://graphcomp.com/opengl/
http://search.cpan.org/dist/OpenGL/

これを使いたいのだけど、モジュールのインストールがうまくいかない。

cpan install OpenGL

とやって、CPANからこのモジュールをインストールしようとするのだけど、
コンパイルでこけてしまう。

どなたかわかるかた教えてください。

cpan> install OpenGL CPAN: Storable loaded ok Going to read /Users/shinichi/.cpan/Metadata Database was generated on Fri, 17 Jul 2009 09:27:05 GMT Running install for module OpenGL Running make for B/BF/BFREE/OpenGL-0.57.tar.gz CPAN: Digest::MD5 loaded ok CPAN: Compress::Zlib loaded ok Checksum for /Users/shinichi/.cpan/sources/authors/id/B/BF/BFREE/OpenGL-0.57.tar.gz ok Scanning cache /Users/shinichi/.cpan/build for sizes Deleting from cache: /Users/shinichi/.cpan/build/Parse-RecDescent-1.94 (16.5>10.0 MB) Deleting from cache: /Users/shinichi/.cpan/build/Spreadsheet-WriteExcel-2.25 (15.8>10.0 MB) Deleting from cache: /Users/shinichi/.cpan/build/OpenGL-0.57 (12.8>10.0 MB) OpenGL-0.57/ OpenGL-0.57/CHANGES OpenGL-0.57/COPYRIGHT OpenGL-0.57/examples/ OpenGL-0.57/examples/clip OpenGL-0.57/examples/cube OpenGL-0.57/examples/depth OpenGL-0.57/examples/double OpenGL-0.57/examples/fun OpenGL-0.57/examples/glu_test OpenGL-0.57/examples/light OpenGL-0.57/examples/plane OpenGL-0.57/examples/planets OpenGL-0.57/examples/quest OpenGL-0.57/examples/README OpenGL-0.57/examples/simple OpenGL-0.57/examples/smooth OpenGL-0.57/examples/spaceship.nff OpenGL-0.57/examples/stan.ppm OpenGL-0.57/examples/texhack OpenGL-0.57/examples/texture OpenGL-0.57/examples/tk_demo OpenGL-0.57/examples/tk_steal OpenGL-0.57/examples/try OpenGL-0.57/examples/wolf.bin OpenGL-0.57/fragment.arb OpenGL-0.57/fragment.cg OpenGL-0.57/fragment.glsl OpenGL-0.57/FreeGLUT/ OpenGL-0.57/FreeGLUT/freeglut.dll OpenGL-0.57/FreeGLUT/freeglut.lib OpenGL-0.57/FreeGLUT/README.txt OpenGL-0.57/genvars.pl OpenGL-0.57/glext_procs.h OpenGL-0.57/glpm_const.h OpenGL-0.57/glut_const.h OpenGL-0.57/glut_util.h OpenGL-0.57/glu_const.h OpenGL-0.57/glu_util.h OpenGL-0.57/glx_const.h OpenGL-0.57/glx_util.h OpenGL-0.57/gl_const.h OpenGL-0.57/gl_util.c OpenGL-0.57/gl_util.h OpenGL-0.57/include/ OpenGL-0.57/include/GL/ OpenGL-0.57/include/GL/freeglut.h OpenGL-0.57/include/GL/freeglut_ext.h OpenGL-0.57/include/GL/freeglut_std.h OpenGL-0.57/include/GL/gl.h OpenGL-0.57/include/GL/glext.h OpenGL-0.57/include/GL/glprocs.h OpenGL-0.57/include/GL/glut.h OpenGL-0.57/include/GL/glxext.h OpenGL-0.57/include/GL/SGIFreeSWLicB.1.1.pdf OpenGL-0.57/include/GL/wglext.h OpenGL-0.57/INSTALL OpenGL-0.57/isosurf.bin OpenGL-0.57/isosurf.pl OpenGL-0.57/KNOWN_PROBLEMS OpenGL-0.57/Makefile.PL OpenGL-0.57/MANIFEST OpenGL-0.57/menutest.pl OpenGL-0.57/META.yml OpenGL-0.57/oga.pl OpenGL-0.57/OpenGL.pm OpenGL-0.57/OpenGL.pod OpenGL-0.57/OpenGL.xs OpenGL-0.57/os2pm_X.h OpenGL-0.57/ppport.h OpenGL-0.57/README OpenGL-0.57/README.cygwin OpenGL-0.57/README.FreeBSD OpenGL-0.57/README.macosx OpenGL-0.57/README.nvidia OpenGL-0.57/README.os2 OpenGL-0.57/README.Win32 OpenGL-0.57/SUPPORTS OpenGL-0.57/test.jpg OpenGL-0.57/test.pl OpenGL-0.57/test.png OpenGL-0.57/test.tga OpenGL-0.57/TODO OpenGL-0.57/typemap OpenGL-0.57/utils/ OpenGL-0.57/utils/cleanup.pl OpenGL-0.57/utils/const.pl OpenGL-0.57/utils/exports.pl OpenGL-0.57/utils/exports.txt OpenGL-0.57/utils/glext_procs.pl OpenGL-0.57/utils/glversion.c OpenGL-0.57/utils/hdr_diff.pl OpenGL-0.57/utils/Makefile OpenGL-0.57/utils/Makefile.cygwin OpenGL-0.57/utils/Makefile.macosx OpenGL-0.57/utils/makefile.mak OpenGL-0.57/utils/makefile.mingw OpenGL-0.57/utils/mingw.bat OpenGL-0.57/utils/opengl32.txt OpenGL-0.57/utils/wgl_ext.txt OpenGL-0.57/vertex.arb OpenGL-0.57/vertex.cg OpenGL-0.57/vertex.glsl

CPAN.pm: Going to build B/BF/BFREE/OpenGL-0.57.tar.gz

2009-07-18 02:27:55.725 glversion[15023:10b] GLUT Warning: invalid glutGet parameter: 508
Found GLUT - unknown version

Using interface: AGL

Checking if your kit is complete...
Looks good
Writing Makefile for OpenGL
cp OpenGL.pm blib/lib/OpenGL.pm
AutoSplitting blib/lib/OpenGL.pm (blib/lib/auto/OpenGL)
cp Config.pm blib/lib/OpenGL/Config.pm
cp OpenGL.pod blib/lib/OpenGL.pod
/usr/bin/perl /System/Library/Perl/5.8.8/ExtUtils/xsubpp -noprototypes -typemap /System/Library/Perl/5.8.8/ExtUtils/typemap -typemap typemap OpenGL.xs > OpenGL.xsc && mv OpenGL.xsc OpenGL.c
cc -c -Iinclude -I/usr/X11/include -arch i386 -arch ppc -g -pipe -fno-common -DPERL_DARWIN -no-cpp-precomp -fno-strict-aliasing -Wdeclaration-after-statement -I/usr/local/include -O3 -DVERSION=\"0.57\" -DXS_VERSION=\"0.57\" "-I/System/Library/Perl/5.8.8/darwin-thread-multi-2level/CORE" -DHAVE_VER -DHAVE_GL -DHAVE_GLU -DHAVE_GLUT OpenGL.c
cc -c -Iinclude -I/usr/X11/include -arch i386 -arch ppc -g -pipe -fno-common -DPERL_DARWIN -no-cpp-precomp -fno-strict-aliasing -Wdeclaration-after-statement -I/usr/local/include -O3 -DVERSION=\"0.57\" -DXS_VERSION=\"0.57\" "-I/System/Library/Perl/5.8.8/darwin-thread-multi-2level/CORE" -DHAVE_VER -DHAVE_GL -DHAVE_GLU -DHAVE_GLUT gl_util.c
Running Mkbootstrap for OpenGL ()
chmod 644 OpenGL.bs
rm -f blib/arch/auto/OpenGL/OpenGL.bundle
cc -mmacosx-version-min=10.5.6 -arch i386 -arch ppc -bundle -undefined dynamic_lookup -L/usr/local/lib OpenGL.o gl_util.o -framework OpenGL -framework GLUT -o blib/arch/auto/OpenGL/OpenGL.bundle \
\

chmod 755 blib/arch/auto/OpenGL/OpenGL.bundle
cp OpenGL.bs blib/arch/auto/OpenGL/OpenGL.bs
chmod 644 blib/arch/auto/OpenGL/OpenGL.bs
Manifying blib/man3/OpenGL.3pm
/usr/bin/make -- OK
Running make test
PERL_DL_NONLAZY=1 /usr/bin/perl "-Iblib/lib" "-Iblib/arch" test.pl
Can't load 'blib/arch/auto/OpenGL/OpenGL.bundle' for module OpenGL: dlopen(blib/arch/auto/OpenGL/OpenGL.bundle, 2): Symbol not found: _glutBitmapHeight
Referenced from: /Users/shinichi/.cpan/build/OpenGL-0.57/blib/arch/auto/OpenGL/OpenGL.bundle
Expected in: dynamic lookup
at test.pl line 9
Compilation failed in require at test.pl line 9.
BEGIN failed--compilation aborted at test.pl line 9.
make: *** [test_dynamic] Error 2
/usr/bin/make test -- NOT OK
Running make install
make test had returned bad status, won't install without force

2009-07-18 02:27:55.725 glversion[15023:10b] GLUT Warning: invalid glutGet parameter: 508
Found GLUT - unknown version

とあるので、おそらくGLUTのヘッダファイルが古いのだと思われる。

が、どうやったらそれを修正できるのか、
わからない。

レール

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自発性というキーワードではほとんど意味のある思考ができなかったけれど、
自由意志というキーワードに切り替えてから、
少しやりやすくなった。

自由意志に関しては哲学でいろいろと議論されているので、
そこを参照して足場にすることで
ちょっと遠くが見える気がしたり。
("遠くへ行ける"ではなく。)

* * *

あると思っていたレールからはみだして、
「ああ、レールからはみ出してしまった・・・」
ということを考えるのだけど、
レールなんてはじめからないんだよ!と一方では思い、
それでも人のレールをうらやましく思っては、
「ああ、もうオレのレールはああいう風にはならないんだな」
とかなんとか感傷に浸りつつ、
やっぱり「レールなんてはじめからないんだよ!」と
自分に叱咤する自分がいる。

小者だなあ・・・。

* * *

日本は夏になりました。

公開シンポジウム「これが応用哲学だ!」

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4月に京都大学であった第一回応用哲学会の公開シンポジウムの動画が
予告通り公開されたようです。

2時間50分。

伊勢田哲治さん、森岡正博さん、茂木さんの3人のそれぞれの講演と、
そのあとのパネルディスカッションの様子、
それから聴衆者との質疑応答の全てが見れます。
長っ!

http://www.youtube.com/watch?v=T2aIfzgUaAI

最後、質疑応答の時間に茂木さんがキレる。
キレた茂木さんがこういうメディアに登場したのははじめてだな。
貴重。

以前の記事:応用哲学会:茂木健一郎 - フェムトセカンド

石の意志(鉄の意志ではなく)

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バイトのため、午後1時に渋谷におもむいたら、
やたらと高校生の姿が目についた。
もう終業式か?それとも自主的に夏休みを前倒しか?

この頃バイトの作業が行き詰まっていて、
ほとんど何もできずに数時間経ってることが多い。
ある情報をMTからどうやって取り出すのか、
スマートにやろうとするあまり深みにはまっているのかもしれないが、
MTのプログラムに慣れてきたいま、
ステップアップするにはアドホックなコードを書いていてはだめで、
ちゃんとMTの構造に即したコードをかかないとダメだと思っているので、
もっと苦しむしかない。

渋谷のハチ公前やその周辺の歩道は、
歩行者が完全にキャパシティをオーバーしていると思う。
あの場にいるひと達が一斉にその気になって、
無理矢理歩行者天国を始めたら、
完全にあの道路は車が通れなくなるだろう。
実際、最近は歩行者のマナーが悪くなっていて、
歩道者用信号が赤になってもあまり焦ることなく歩いている人が多い。
あまりにも周りに人がいすぎるので、
車は歩行者をよけて発進することもできず、
また、歩行者もすでに赤になっていると気付かなかったりする。
でっかいペデストリアンデッキを作ればいいのに。
それか、車道を完全に地下化。

* * *


石を空に向けて投げたら、放物線を描いて飛んでいく。
その軌跡は微分方程式によって記述できてしまって、
その石にはその軌跡を辿る以外に方法がない。
もし石に意志があって、
「もっとも高いところまで来たらそこで静止しよう」とか、
「一切減速せずに加速し続けよう」という
意志をもったとしても、
その意志が叶うことはない。

さてこれをして、石には自由意志はない、と言えるだろうか?

これを人間に置き換えてみる。

人間が人間投石機にセットされて、
バチコーンと飛ばされたとする。
このとき飛ばされた人間が、
石と同じようなことを飛ばされている間に思ったとしても
やはり石と同じ運命を辿ることになる。

このとき、抱いた意志はもちろん叶わないのだけど、
うわーんと飛ばされる中で人間が抱いた思いは、
果たして自由意志ではないだろうか?

意志が叶うか叶わないかで
自由意志が存在するか否かは決まらない。

自由意志というと、何かをしようと思って、
実際にそれをすることが
自由さなのだと考えるけど、
実は意図したことができなくても、
自由さは損なわれない。

かといって自由意志の全面的肯定にもならないのだが。

巣園健児たち

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1浪して、学部に4年いって、
大学院がいま4年目だから、
高校をでて、9年目ということか。

9年ぶりに高校の友人達と再会した。
何人かは3年ぶりだったけど、
半分以上は9年ぶりで。

高校→大学→就職とストレートにいったやつは
すでに社会人5年目で、
理系の大半は大学院に行くから、
それでも3年目か。

いっぽうで、いまだ学生の自分と。
そんな負い目もそろそろ形骸化してきてはいるのだけど、
まだ隅の方にくすぶってはいる。

もちろん、久しぶりなのだし、
きっと楽しい会になるだろうと思っていた。

けれども、あんなに口角泡を飛ばして語り合い、
肩を組んで笑い合うことになろうとは
思いもしなかった。

9年前まで、確かに奴らとは時間と空間を共有していた。
巣鴨高校という名を冠するくせに巣鴨駅にはなく、
大塚と池袋のあいだにあって、
校庭が中庭にはみ出さないと直線で50mとれないような
猫の額ほどの広さしかなくて、
秋は銀杏臭く、校舎の中は床のワックスのにおいがツーンとして、
そんな校舎の一角にある教室という四角い空間にオレと奴らはいた。

ほぼ同じ点を同じ時間に通過したトラジェクトリが、
こんなにも芳醇で予測のつかない軌跡を辿っていたというのは、
驚きを飛び越えて、嬉しくなる。

目眩のするような多様性だった。
きっちりスーツを着ていてもう中間管理職の風格を漂わせているやつもいれば、
マジシャンやゲーム屋や獣医の研究者や派遣会社のうらぶれた事務員や、
ちょっと怪しげな社会起業家がいたりする。

堅気のやつとオレみたいなアウトローが
何の違和感なく混在するその雰囲気が
楽しくてしかたがなかった。

本当に、本当に、楽しかった。
すっげえ楽しい!
すっげえ楽しい!
すっげえ楽しい!

ヨロコビ・アクション・ポテンシャルのガンマバースト。

なんで、おまえ、そんな風になってんだよ!(笑)

とうれしさのあまり頭をグリグリとやっていじめたくなる。

大村はしゃべりが白熱して、手を力強く振ったせいでワイングラスを割って、
赤ワインがオレのTシャツに飛び散った。
大村のその興奮ぶりが見ていて愉快だったし、
Tシャツのシミは確実に大事な思い出になると思った。

朴が最後の方グダグダになって、
「野澤、ありがとな!」とむやみやたらに連呼しながらフラフラしていて、
カラオケのトイレに行ってなかなか帰ってこないなと思っていたら、
トイレで吐いていたらしく服や腕が濡れていたけれど、
オレは構わず肩を抱いてやった。

黒夢の「Suck me!」を歌ったとき、
全員がサビのシャウトにきっちり応えてくれたのは
さすがだった。

田中くんの斜に構えた話し方や、
岩間のあほみたいにどっしり動じない態度や、
斉藤くんの癒し系なおっとり感が
どいつもこいつも健在だった。

今井も、森も、洋一も歌野も石野も廣岡も片桐も松本も藤村も佐々木も菊池も山城も
(もし誰か漏れてたら御免)
その変貌ぶりが頼もしくて、
思わずキョンのあの台詞を思い出してしまった。

「おまえが知らないだけで、世界は確実に面白い方向に変わっていたんだよ!」

ひさしぶりの友達にあって、
「変わってないね〜」なんて陳腐な感想を言い合うなんてことは
本当はしたくない。

男子、三日会わざれば刮目すべし
いわんや9年をや

二日連続で帰ってきたのが日付変更後の夫に対する
妻の視線は限りなく冷ややかだが、
許してくれ、妻よ!
すっごい面白いやつらだったのだ!

最近、僕は、素敵な人に会ってばかりいる。

* * *


まだ6月だと思っていたい

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なんだかいろいろとてんやわんやしていて、
めまぐるしい毎日。

「忙しい」って言ったら負けだな、とあるときから思うようになって
その言葉はがんばって言わないようにしている。
だいたい、茂木さんの姿を間近で見ていると、
いかに自分の状況が「忙しい」とぼやくには生温いかを
思い知るので、やはり言ってはいけない。

約一ヶ月後にちょっとした催し物があるので、
それの準備に追われている。
決めることが多すぎる!
本当はさらに4ヶ月先にやる予定が前倒しになって、
かけずり回ることになったけれど、
もし何の準備もなしでこの状況になっていたら
それこそ恐ろしい突貫工事になっていたので、
まあよかったのかもしれない。

最近はRNG課題の先生の手伝いでEEG実験をやるようになって、
電極の準備をしたり、ケーブルを張り巡らせたり、
ハンダゴテでハンダ付けしたりしている。

で、パイロット実験でとったデータをOctaveでこじあけた。
64個の電極で記録したはいいが、
そのデータがどのようにファイルの中に格納されているのか、
マニュアルを読んでもよくわからない。
というか、マニュアルに沿ってデータを読み込むと
おかしなデータがでてくる。
いろいろ試行錯誤したり、
50Hzのハムを入れたデータを人工的に作ってもらって
それを開いているうちに、やっと正しい読み込み方がわかってきた。

eeg.png

データの一部。

Octaveでバイナリファイルをいじり倒している時間が
なんだかんだで楽しかった。
やっぱりオレはプログラムがすきなんだという思いを新たにした。

はっきりってこのデータが何を意味しているかどうかよくわからないし、
電極がきちんと頭についていて、問題なく脳波を記録できていたかどうかも
あやしいんだけど、ところどころに棘波がでていて、
これはまばたきによるアーチファクトだな、と思うのは楽しい。

オレはやっぱり実験が嫌いだ。
でも実験しないかぎり学位なんてとれないだろう。

最近、トイレの友となっていたDr. Zhivagoが読み終わった。


原著を読んだわけでも邦訳を読んだわけでもなく、
ペンギン・リーダースの子供向けにリライトされたやつ。

読み始めた理由は「Zhivago」って何?って思ったから。


浅井健一のバンド、JUDEのアルバムに「Zhivago」というのがあって、
それでこの名前を知った。
最初は名前だなんて思わないで、「AJICO」みたいにベンジーが
勝手に考えた言葉だと思っていた。

ロシア革命の前後の時期を描いた作品で、おもしろかった。

たぶん結婚する前に読んでいたら今みたいな読後感は得られなかっただろうな
ということを思ったりした。
結婚して人妻ならぬ人夫となっていなかったら、
この作品にリアリティをいまほど感じられてはいなかっただろうと思った。

今はペンギン・リーダースの「East of Eden」を読んでいます。
これもかなりおもしろい。


自分の英語のレベルがペンギン・リーダースレベルだということは
ぞっとする事実なのだが、
でも、人生はいつだって途中さ、と強気に前に進む。

電話真剣勝負

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おとといの留学する友人の送別会に続き、
昨日も茂木研から別のところに所属が移る先輩方を送る会であった。

おとといの酒で相当悪酔いしたせいで、
さらに酒を浴びるのは辛かったけれど、
次第とおいしい日本酒に癒されていったのであった。

我が指導教官は酔っぱらうと片っ端から友人に電話をかけて回る癖があって、
昨日も途中からいろんな人に電話をかけ始めた。
もちろん、酒の席で他のみんなを尻目に電話でぼそぼそ喋ったりするわけではなく、
一通りあいさつと軽い会話を交わした後は、
近くにいる人に「おい、○○だぞ!なんかしゃべれぃ!」と
電話を回してくる。

電話の相手は知らない人ではないけれど
電話で取り立てて話すことがあるわけでもない相手なので、
いきなりホイと電話を渡されても大抵はまごつくことになる。

茂木研の学生にはそんな指導教官の奇癖は見慣れた光景なのだが、
それでも毎度電話を渡される度にドギマギしてしまう。

今回はK大のGPYさんの電話がオレのところに回ってきた。
前回は「自由意志は結局イリュージョンだと思うから、
そのイリュージョンを生成するメカニズムを知りたいんですよ、
でもそれを探るための認知課題が思いつかないんですよ」的なことを言って、
GPYさんは真摯に話を聞いてくれるのだけど、
いかんせんオレが薄っぺらい考えしか持っていないので、
一向に会話は弾まず。

今回こそは何か気の利いたことを言うぞ!と思って電話を受け取ったけど、
やはり何も浮かばなくて、あろうことか

「いまエヴァの新作が見たくて仕方がないんですよ」

としょーもない(けど自分としては切実な)ことを言ってしまった。
そしたら案の定「???」な反応が返ってきて、
 "そうだよなぁ〜、エヴァなんか知らないよなぁ〜・・・"と
後の祭りを盛大に脳内開催しつつ、言うに事欠いて

「あ、いや、アニメの映画なんですけど、・・・、
Gさんはアニメって見ますか?見ないっすよねぇ〜・・・」

と言ってみたら

「いやぁ見ますよ。ハルヒはおもしろいですよね。」

という反応が返ってきた。
図らずもクリーンヒット。

思わず、そのメタな視点を作中に取り込んだ物語構成のうまさと、
ありえないほど映像の質が高く、
さらにいろいろな仕掛けが野心的な遊び心に富んでいて面白いかを力説し
その上YouTube上で制作元が公式に作品をアップロードするという
日本のマスメディアにおいては驚天動地の太っ腹っぷりを
熱烈に絶賛してしまった。

たぶん盛り上がっていたのは自分だけだと思うけど、
それでも楽しく電話できたので満足。

* * *

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